(施設見学記の続きです。)
 
さて、関電トンネルを再び進み、インクライン(ケーブルカーですが、主に貨物運搬を行うものをこう呼ぶそうです)の乗り場に。
 
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ここまで、トンネルを下へ下へと進んでいたので、地下奥深くにいるイメージでしたが、ここは標高約1,300m。ここからインクラインで456m降ることになります。
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乗り場の天井に
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とうざいなんぼくを表すプレートが。
太陽のないここで、方向感覚を取り戻す。
どっちがどっちか、イメージを取り戻す。
 
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インクラインは傾斜角34度で下っていきます。
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そして、とうとう発電所へと辿り着きました。
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広い空間に、4基の水力発電機が佇んでいます。重厚に。
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しかし、先ほどの部屋から一段降りて、水車があるところでは、先程の落ち着きとは一転、轟音を立てて回転しています。
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説明によると、水力発電が全体に占める割合は1割弱だそうです。そして、確かここ第四発電所ではその約1割、つまり1%弱が発電されています。
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これだけ自然に抗い、築き共存する巨大な施設でも、ある意味1%。
火力発電・原子力等で85%を担っているのですが、確かに建設という観点からも圧倒的に優位であるということをこのツアーで再認識します。
険しい山々を超え、トンネルを掘り、自然に挑みながらつくるダムより、埋立地や平地につくる施設は、資材運搬・労働力確保・そこからの送電等を考えても圧倒的に効率的でしょう。
 
水力は火力発電とは異なり化石燃料を消費しませんし、CO2も出しません。原子力の様なリスクもない。
 
難しい選択です。
しかし本来は、長期的な視野に立ち選択をしていくべきなのでしょう。
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なんてことを考えながら、黒部専用鉄道に。こちらは有名な「トロッコ列車」、黒部渓谷鉄道の終点からさらに進む、水力発電施設を管理する為の線路です。
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途中、止まって見たのは…宇奈月側からだと、「高熱隧道」を超えた先にある仙人谷ダムでした。
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そこには、何とも言えない迫力が。
 
ここから、黒部渓谷鉄道欅平駅に向かう「上部軌道」を進みます。
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様々な景色には、苦労の歴史が。
しかし、それを考えさせない美しさ。
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上部軌道から渓谷鉄道には、列車ごと乗れるエレベーターでその標高差を克服します。
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欅平駅からは、写真で見たことのあるトロッコ列車の牽引車がやってきます。
 
ここから、宇奈月温泉を目指します。
 
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一つ一つ、創ってきたのですね。
 
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そんなことを考えながら、気持ちのいいトロッコ列車(では無いのですが)に揺られて進みます。
 
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宇奈月駅に到着。これで旅も終わりです。
 
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もともと、自然や山が好きなので、最初から興味のあったこの発電所見学ツアーでしたが、色々と考えさせられ、感じることの出来た、非常に良い「出張」となりました。
 
仕事に役立つかはともかく、得たものは大きかったと思います、色々な意味で。
 
機会を頂いた方々には本当に感謝です。
ありがとうございました。
 
 
(おわり)