実家で過ごした元旦。
おせちを食べた後に、宇治上神社にお散歩に行きました。
宇治川沿いの小屋には、遊覧船の案内が、その建物の壁面に・・・
迫力のグラフィックが。そう、宇治川は鵜飼でも有名なんですね。
宇治川の鵜飼は、平安時代にはすでに行われていたと言われています。
天禄2年(971)奈良の長谷寺に参詣した藤原の道綱の母は、
その往復に宇治を過ぎて、川岸から鵜飼を見物しています。
彼女が残した「蜻蛉日記では」、川幅一杯に数え切れぬほどの鵜舟が出て、
それぞれにかがり火を焚き舟べりをたたいて、夜通し鮎を捕りつづけている様子が、
興味深く書き留められています。
当時は、宇治川の風物詩、氷魚を捕る網代とともに、盛んに行われていたようです。
平安時代の後期になると仏教の教えの影響をうけて次第に宇治川での殺生が戒められるようになりました。
西大寺の僧 叡尊は、宇治川における殺生の全面的禁断を命じる太政官符により、
浮島のあたりに漁具・漁舟を埋め、日本最大の十三重石塔を建立し魚霊を供養し、
宇治橋の再興を行いました。そして平安貴族の衰微とともに、宇治川の鵜飼も衰退していきました。
現在の鵜飼は、大正15年に再興し、宇治の夏の風物詩となっています。
(宇治市Webサイトより)
先ほどの鵜飼の鵜達がいたのは、宇治公園(塔の島)という場所でして、この宇治公園から見て、平等院とは反対(対岸)にあるのが宇治上神社です。
私が子供のころは、あまり人が訪れている場所というイメージは無かったのですが、世界遺産に登録されたからか、それとも昨今のインバウンド誘致による観光ブームによってか、今では多くの人の姿を見ます。元旦ともなれば、初もうでで多くの人が並んでいました。
しかし、関西でもチャントお参りに列を作るようになったんだなぁ、としみじみ。
昔は、初もうでで列を作るという習慣は無かった様な気がするのですが・・・。関東に引っ越して、初もうでで人がちゃんと並んで参拝しているのにびっくりしたのは今は昔。こちらでもチャント列が出来る様になっていました。
さらに先へ、宇治上神社へと進みます。
先ほどまでは、宇治神社で、その先が宇治上神社となっています。
地図でみると、こんな感じ。
元々は同じ神社だったと言われていますが、今はそれぞれ別の神社になっています。
創建年代などの起源は明らかではない。宇治上神社のすぐ近くには宇治神社があるが(位置)、宇治上神社とは二社一体の存在であった[3]。宇治上神社の境内は『山城国風土記』に見える菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」の旧跡であると伝え、両社旧称の「離宮明神」もそれに因むといわれる。
(Wikipediaより)
さて、宇治上神社へ。
日本最古の神社建築である宇治上神社は世界遺産に登録されています。
これにより、一つの観光スポットともなった感がありますね。
昔はおそらく平等院だけ訪れて帰るというパターンだった宇治観光も、平等院→宇治公園→宇治上神社という観光・散歩ルートが出来るので、滞在時間も長くなっているのでは無いかと想像します。
その為、周辺もきれいに整備されてきました。
平等院までの道もその一つ。
そんななか、「ローマ法王様への献上記念銘茶」という看板が目に留まり・・・
このお店でほうじ茶を買って帰りました。
自分が子供のころは平等院というものがありながら、観光地としては超マイナーなイメージだった宇治ですが、最近はだいぶ変わったなぁ、と感じます。
それでも、チャント雰囲気を残して綺麗に整備されていくのは嬉しいですね。そして、歳をとると、こういう「日本らしい」場所をブラブラするのは昔は感じなかった楽しみがあるなぁ、と40を超えて思った元旦の一日でした。
(つづく)
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