あかりぱぱの徒然なるままに

トイプードル「あかり」ちゃんのお父さんの日記。ワンコとの旅行や、ハイキング・登山、カメラなどについて徒然なるままに記しています。

カメラ雑感: LUXIM G100、OLYMPUS、そして SSWF

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LUMIX GM5 + LEICA DG25mm

この間の出張では、久しぶりに復活したGM5を持っていきました。

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LUMIX GM5 + LEICA DG25mm の組み合わせ

LUMIX GM5はボディ重量が約211g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)という超軽量ボディ。これにファインダーがついているのがありがたい。

LUMIXのG9も大好きですけど、マイクロフォーサーズという、レンズ交換式ミラーレスで最も小さいイメージセンサーを持つフォーマットならではの、「軽量コンパクト」なカメラも大好きです。

 

そんな中、フルサイズのミラーレスを出してからあまりマイクロフォーサーズのカメラに関する噂を聞かなかったPanasonicから、新機種であるG100が発表されました。


Introducing LUMIX G100 / G110 | Mirrorless camera for vloggers

www.dpreview.com

vlogger向けカメラ」としてアピールしているところには、あまり興味が湧きませんが、重量345g(バッテリー、SD込み)は軽量で、ボディサイズもコンパクト。

そうそう、マイクロフォーサーズだから、こういう小型なカメラも出さないと!とチョット期待しました。まだ日本では正式発表されていないので、詳しくはわかりませんがボディはプラスチッキーな感じに見えるし、手振れ補正は付いていないしで、イマイチなポイントも沢山あります。でもイメージセンサーはG9と一緒? 

だったら、vlogger向けカメラとしているけど、スチル機としても悪くないんじゃない? 安いし…(たぶん本体が6万円台?)。と思ったケド、一つ気になったことが。

 

それは、防塵対応の機能が無いこと。わざわざリークされた仕様表には;

 

Dust reduction system: No

 

…と記載されています。アレ? マイクロフォーサーズの特徴の一つでもある「 スーパーソニックウェーブフィルター(超音波防塵フィルター)」は?

 

オリンパスが開発した、撮像センサーとシャッターの間に、約80,000回/秒(機種によって違う?)の超音波振動を発生するスーパーソニックウェーブフィルター(SSWF)。Panasonicのカメラ、LUMIXにも搭載されていて、マイクロフォーサーズの特徴ともいえるこの機能。実用性抜群で、本当にセンサーダストに悩まされたことがありません。センサーにゴミが写っている事は稀ですし、ゴミが写ったことはありますが、気が付けばすぐに取れるのです。

 

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SUPERSONIC DUST REDUCTION レンズ交換時にボディー内部に入り込み、イメージセンサーなどに付着するゴミやホコリ。 OM-Dは、業界初のダストリダクションシステムSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)を搭載。レンズ交換時のゴミ問題を解決して、美しい画像を提供します。(OLYMPUS WEBサイトより)

この機能って、オリンパスが開発したマイクロフォーサーズのセールスポイントだと勝手に思っていました。そして、オリンパスパナソニックのカメラであれば、大体装備されている機能。GF10という綾瀬はるかと「私らしさを写し出す、ファーストミラーレス一眼」というキャッチフレーズで売り出すコンパクトカメラにも装備されています。

panasonic.jp

 

そんな、マイクロフォーサーズには「あって当然」と思っていたSSWFが、新製品のG100には無い。GF10にもあるのに、G100には無い。わざわざ省く必要ありますか? マイクロフォーサーズの「売り」の機能の一つなのに…。

 

そう思うと、チョットG100への興味が低下しました。場合によっては(最近ストレスも多いので・・・汗)勢いで買ってしまうか、久しぶりの小型カメラのG100!と思っていたのに、SSWFが無いというのは購入意欲を大いに下げるポイントでした。

 

そんな事を考えていた日の直ぐあとに、あのニュースが飛び込んできました。

www.43rumors.com

https://www.olympus.co.jp/ir/data/announcement/2020/contents/ir00012.pdf

 

何度も売却の噂は出てたオリンパスの映像事業の売却。でも新しいレンズやカメラの開発・発売の噂もあったり、オリンパスの人が映像事業売却の話を否定していたり、最近のミラーレスカメラ販売数ではSONYと抜きつ抜かれつのデッドヒート?を繰り広げていたりと、これからまたマイクロフォーサーズを盛り上げてくれるんじゃ?と思っていただけに、非常に残念です。

 

私は主にLumixというPanasonicのカメラを使っていますが、それでもOlympusのカメラも所有していたこともありますし、レンズは今でも持っていますし、メーカーの垣根を越えてカメラもレンズも使用できる「マイクロフォーサーズ」というブランドの魅力の一つ、大きな要素であるオリンパスの映像事業の今後の行方は非常に気になります。

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OM-D E-M5 Mark II + Leica DG Vario8-18

 

是非、見事ビジネスとしても再生を遂げて、引き続きマイクロフォーサーズの雄として頑張って欲しいです。

 

 

 

...そんなオリンパスのニュースを聞いた少し後、フト思った事がありました。

 

「これって、Lumix G100にSSWFが搭載されていないことと何か関係があるのかな?」

 

今まで、LUMIXのエントリーモデルにさえ装着されていたSSWF。

これがG100に搭載されていないのは非常に違和感がありました。SSWFは素晴らしい機能。GM1やGM5というマイクロフォーサーズの最小ボディ達にも搭載されているから、ボディサイズや技術的な理由で「搭載できない」ということは考えにくい。

 

コスト的にも、エントリーモデルに載せてきているので、搭載できるハズ。

 

vlogger向けカメラだから? いやGH5SにもSSWFは付いているから、それも関係ないですよね。

 

繰り返しになりますが、オリンパスが開発したSSWFは凄い機能です。各社センサーダスト対策・機能はあると思うのですが、効きが全然違うと言われるSSWF。これは間違いなくオリンパスの持つ大きなアドバンテージ。ボディの堅牢性と相まって、過酷な環境でも使えるカメラとしての評価の確立に一役買っている。

 

ふと思ったのは、私が事業譲渡の譲受人だったら、この特徴は絶対に活かすハズだし、セールスポイントになる。だから、このSSWFの機能はおいそれと他社(Panasonic)には使わせない。そんな日本産業ファンドの思惑が、G100にも影響したのかしら?

 

…というのは飛躍しすぎでしょうか(笑)。

当然、オリンパスの技術はこれ(SSWF)だけじゃないですからね。

 

でも、このSSWFがソニーのαシリーズとかに装備されたら?

もう絶対に買いますね。フルサイズ迷える子羊の私からみたら、ソニーのカメラにSSWFが装備されれば、それだけでも背中を押す大きな要素。84年の歴史を持つオリンパスの知見を欲しい会社は沢山あるハズ。そう考えると、持てるノウハウは今は外には出さず、事業売却に備えてセールスポイントの整理と囲い込みをしていく時期なのかも。

 

どうなるんだろう、マイクロフォーサーズ。そんな事も思ってしまった、G100の発表と、オリンパスの映像事業売却の話。

 

ともあれ、今後もマイクロフォーサーズの魅力あるカメラを新しい「オリンパスの映像事業」の会社が作り出してくれることを期待したいと思います。

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OM-D E-M5 Mark IIIが金属ボディでもう少し安ければ…

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ライブコンポジットとか、色々な機能があるオリンパスのカメラ。

今後の動向に注目です。



 

(つづく)