あかりぱぱの徒然なるままに

トイプードル「あかり」ちゃんのお父さんの日記。ワンコとの旅行や、ハイキング・登山、カメラなどについて徒然なるままに記しています。

カメラ雑感 ~ Canon EOS R8 再考

 

 

4月下旬に発売が予定されているフルサイズのカメラ、EOS R8。

EOS R8

 

 

正直あまり興味が無かったカメラですが、その理由の主な原因は、「価格が高い」と感じるからでありました。以前の記事でも、「価格が高い」と書きました。

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ネットの評判も概ね同じ様で、「海外では安いのに、日本では高い」というコメントを多く見ました。実際に、日本では割高なのでしょうか?

 

 

EOS R8は割高か?

海外と比べて高いとの意見が多いようですが、実際にどうなんでしょうか?

海外では約1,500ドル(US$)で販売されているみたいです。仮にこれが税込だとすると、今の日本での税込み実勢価格は237,600円なので1ドルあたり158円になります。今日時点で大体130円前半(132円)ですので、対顧客取引レートを135円程度と考えると17%程度、約2割ぐらい割高なことになります。

単純に為替の差額だけでは語れないとは思うのですが、確かにチョット割高だなぁ、と感じます。

 

ただ、私も含め世間が「高い」と思ったのは海外との価格差だけでは無く、

 

①現在のEOS RPを彷彿させる製品なのに、EOS RPの倍近い値段であることと、

②同じくEOS R3のAFシステムを持つEOS R10が12万前後である

 

・・・という、この2点との比較で「割高」だと感じてしまうのだと思います。

 

①EOS RP と 比べて高い



Canonのフルサイズエントリーカメラ、EOS RP。

何といっても、そのお値段は現在118,800円! メチャクチャ安いです。

 

私も、初のCanon一眼がこのRPでした。

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購入時点で既に「一世代前のスペック感」ではあったEOS RPですが、静止画を、動かない被写体を撮る分には困ることは特にない。そして、やっぱり10万チョイでフルサイズを楽しめる。やはりメッチャ「お得」なカメラです。

 

そして、このEOS RP=メッチャお得・10万チョット、というイメージが浸透しているなかで、EOS RPとほぼ同じ形・同じ操作系のボディのカメラ「EOS R8」が23万円という倍のプライスタグをつけてきた。「パッと見同じカメラなのに」「安いカメラの後継機なのに」「10万ぐらいのカメラの中身をアップデートしただけなのに」何故こんなに高いんだ!・・・と思ってしまうのも納得です。

 

昔、ポルシェのボクスターという比較的安い車と911というメーカーを代表する車の顔(フロントフェイス)が同じだったことがあるのですが(996と初代ボクスターの時代ですね)、911を購入しようとする人には「全然値段が違うのに、同じ顔だとはケシカラン!」みたいな意見が沢山あったようです。

 

つまり、外観が安いものと同じだと、例え中身が大幅に違っても納得できない、ってことなんでしょうね。

 

②EOS R10 が安かったのに・・・

海外の評価で「little power house」と言われたEOS R10。

入門機(Canonでの位置づけはミドルクラス)で、チープなボディではありながら、AFはEOS R3譲りという、今回のEOS R8の様な立ち位置のカメラ。
ただ、EOS R8と大きく違うのは、ボディの質感はチープだけど操作系は上位機種並みに充実している点。この小さなボディに素晴らしいAFや連写機能を詰め込んで、且つ、マルチコントローラーを含む充実した操作系で、お値段何と12万前後! 

これは安い! お得!! 私が今、最もお勧めするカメラです。

 

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このEOS R10が小さいボディに充実の機能と操作性、それなのに10万チョイ(12万ぐらい?)というカメラだったので、「次に来るフルサイズの入門機(RPの後継機)は、10万半ばぐらいで最新のAFを積んでくるのかな、それだったら面白そうだな」と思ったものでした。

 

期待通り、EOS RPのボディに最新機能を詰め込んだ後継機?としてEOS R8が発売されましたが、EOS R10で見せた抜群のコストパフォーマンスから期待していた価格からは大幅に高く感じたのも事実でした。

 

 

EOS R8は高い?

そんなこんなで、私も「EOS R8、ちょっと値段高すぎるわ~」と思っていたのですが、先日フト「いやいや? 意外とアリなのかも」と思いました(それでこんな記事書いてみているのですが)。

 

確かに、EOS RPやEOS R10の実績を見ると高すぎると感じましたが、R8が高すぎるというよりは、そもそもRPとR10が安すぎるのだと思います。EOS R10なんて、本当にチョット間違って作っちゃった、みたいな位置づけだと思うんですよね、価格と内容のバランスが。だってR50(Kiss相当)と価格差があんまり無いのに、機能や操作性は全然違うんだもん・・・。

しかし、このCanonの超お得な二大カメラEOS RP・R10 と EOSR8 が異なる点は、「センサーが最新」だという事です。

 

色々な記事を見るとEOS R6 Mark2と同じセンサーとのことで、ダイナミックレンジも良好、高感度でもノイズが少ないようです。DIGIC Xを積んでいるEOS R10は(Jpegは)まだしも一世代前のDIGIC 8を積んでいるRPはお世辞にも「高感度にも強い」とは言えなかったんですよね…。

 

その他にも、AF性能等もR6 MarkⅡを踏襲しているとのことなので、中身は最新で高機能と考えて良いでしょう。R6 MarkⅡ 評判いいですもんね~。

 

そんなR6 MarkⅡは、お値段は現在356,400円(マップカメラやキタムラ水準で比べています)。海外でのEOS R8との価格差は約1,000ドルなので、1ドル=135円で計算すると356,400円ー135,000円=221,400円となりますから、「上位機との価格差」という意味では海外とほぼ同じともいえるかもしれません。ま、チョットだけ高いですけどね…

 

 

 

EOS R8を良いと思うかどうか

しかしながら、一度持ってしまった「高い」というイメージはなかなか払拭できないと思います。特に外観はほぼRPと同じですからね・・・。

一方、中身はほぼ R6 MarkⅡ と同じなので、その視点から見れば高くはない、と思えなくもない・・・。

「R6 MarkⅡとは色々違うだろ!」という意見も多々あるでしょうし、それは事実なのですが、『R6 MarkⅡにあってR8に無い機能・仕様は「461g」という軽量ボディを得るために除外した』と考えるのは如何でしょう。

 

つまり、軽さという最強の性能の一つを得た最新のカメラ、というのがEOS R8のセリングポイントなんだと考えます。

 

「軽さ」という物理的な特徴をどこまで重要視するかで、このカメラの評価が変わってくるのかなぁ、と思いました。そして、そう考えると軽さを重視する私にとっては、「意外といいカメラ」だと思える様になったのでした。

 

まぁ、軽さだけ考えたらRPでも良いのですが、軽さに加えて以下の3点があるだけで十分魅力的です。

  • 暗所にも強そうな最新センサー。常用感度がISO102400はR5より優れているので、嬉しいポイントです。

  • 最新のAF。EOS R10で既に味わっていますが、もう普通のAFに戻れない…。

  • 右肩の電源スイッチ。軽量なカメラは片手で操作する事も多いので、電源スイッチは断然右肩にあった方が便利です。まさかCanonがフルサイズ機にも右肩スイッチを使うとは思わなかったんですけどね…。
    R5ぐらいの重さだと、片手で振り回さない(振り回せない)事が分かったので、重量のあるカメラは左肩でも良いのかと思いますが、軽量カメラの電源スイッチはやっぱり右肩が良い。

 

バッテリーもR10と共通だし、R10と親子コンビとして使うのも悪くないカモ…。

って、もともと「割高、割高!」と思ったEOS R8が「そうでも無いのかもね」なんて思った理由を纏めてみようと思って記事を書いていたら、だんだん欲しくなってきた!

 

 

 

 

いや、そんな、ねぇ。

 

 

 

 

 

因みに、DP Reviewという有名な海外のカメラレビューサイトがあるのですが、このサイトの次のコメントが凄く分かりやすいなぁと思いました。

https://www.dpreview.com/articles/9885954923/canon-eos-r8-hands-on

The point is that all these models have had corners cut. While both the Z5 and a7C cut theirs in terms of the sensor, offering older chips, Canon has chosen the opposite route: delivering most of the R6 II's image quality, capture speed and autofocus smarts in a more rudimentary body. It's up to each buyer to decide which approach they prefer. Although, frankly, lens choice and availability should probably rank as highly as any of these considerations when making your pick. (DP Review)

 

(同じ入門用フルサイズのNikon Z5やSONY α7Cと比較して)すべてのモデルは(安価に仕上げる為に)妥協を許している。(コストを下げる為に)Z5やa7Cが(見栄えのするボディに)古いセンサーを使う事を選択したのに対し、キヤノンは別の方法を選んだ - ライバルに比べお粗末なボディに、(上位機種である)R6 MarkⅡと同等の画質と優れたAFを搭載したのだった。

※だいぶ意訳(違訳?)しています

 

 

見た目はチープ、だけど、中身は贅沢なEOS R8。

さぁ、高いか。

それとも、軽いカメラが好きな人にとってベストなカメラなのか。

 

 

 

如何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

PS.関係ないケド、DP Reviewって終わっちゃうんですね…。


www.youtube.com

 

Amazonの経費削減の波がここまで来たのですね・・・

WEBもYoutubeも好きだったので、残念です。

 

 

(またまたつづく)