今日、朝の散歩をしていたら、蝉が鳴いていました。
チョット前までは湿気は多いものの少し涼しかったのに、これから夏が来るんだなぁ。
・・・という事では無くて!
とうとう出ましたね、EOS R5 MarkⅡ!
EOS R5 markⅡ
7月17日の19時からオンラインで発表会がありました。
いやー、凄かったですね!
待望のEOSの5! もうすぐ予約しました、3台も!
ハッハッハッ・・・・・・!
ちむがどんどんしましたか?
・・・と、そんなことをブログに思わず書いてしまうだろうなーと、大きな感動とワクワク感を期待していた17日のCanonのプレゼンテーションだったのですが、一言で言うと、初代EOS R5の発表を見たときの様なワクワク感と言うか高揚感が殆どなかったんですよね、正直。
ちむがね、ぜんぜんどんどんしないさぁ。
「ちむどんどん」とは、沖縄方言で「胸が高鳴る」「心がワクワクする」「わくわくする気持ち」などの意味で用いられる表現である。「ちむ」は「心」を意味する語であり、「どんどん」が「(心が)高鳴る(さま)」を意味する語である。
皆さんは、Canonのプレゼンを見ましたか?
ちむどんどんしましたか?
私は、何故かおもったよりちむどんどんしませんでした。
初代のEOS R5を見たときは、「これは凄いカメラだ、フルサイズにもミラーレスの時代が本格的にやってきた」と思ったものでした。
いや、凄いカメラだとは思うんですよ、MarkⅡ。
だけど、なんだかプレゼンをみた結果としては、あまり感動と言うか目新しさが無いというか、そんな印象を受けました。
何故、ちむどんどんしないのか。
ちむどんどんしない理由。
それはまぁ、自分が歳を取ったとか、今回見たカメラがあまりにも高額だったとか、色々あると思うのですが、性能的にはもうある程度行きつくところまで行ったという現状を踏まえたうえで、これ以上 性能が向上しても自分が使いこなす姿がイメージできない、というのが大きいのかもしれません。
そういう意味では、去年からも凄いカメラが沢山でていますよね。
Z9、Z8、α9Ⅲ…、どれもスペシャルなカメラ。
でも、確かにちむがどんどんしませんでしたね。
グローバルシャッターという革新的なセンサーを積んだα9Ⅲは、流石に衝撃を受けて思わずEマウントに移行しようかとするのか?!・・・とも思ったものの、まったくそんなこと考えなかったんですよね。
だって、ローリングシャッター歪に悩まされるという事が、自分の写真の撮り方ではあまり無いんですよね。むしろ、全画素同時読込を複数で行う事でRAW HDRデータを生成するとか、画質面に革新的な影響を与える利用方法が提示されたら感動したのかもですが、そうじゃなかった。もうこれ以上連写数が多くなっても、それを必要としていない自分との距離感が開いていくだけなのかもしれません。
それに、マイクロフォーサーズでは、秒60枚の連写なんて、だいぶ昔から実現していましたしね・・・。ある意味、ミラーレスならではの技術的な革新って、マイクロフォーサーズでは結構昔から味わえていたのですよね。
ただ、上記のカメラの登場でちむどんどんしないのは、あくまで自分の持っているカメラマウントでは無いからか、と思っていました。
しかし、今回EOSの発表でもさほどにちむどんどんしなかったので、結局はもうこれ以上の性能は求めていないのかもしれません。
そして、ブログ等のネット界隈の反応をみていていも、ある程度皆さんも同じ想いなのかなぁ、と思いました。昔は、自分の使っているマウント以外のメーカーの新機種でも、新しいのが出たらみんな話題にしていましたもんね。
今回、EOS R5 MarkⅡとEOS R1の発表があっても、あまりブログ界隈を賑わせていないのは、(価格の上昇傾向もあるでしょうが)もう性能的な向上にあまり興味が無いぐらい、既に手持ちのカメラが充実しちゃっている(=カメラ全体の性能が底上げされている)のでしょうね。
あと、おじさんは経験上「良いカメラを持っていれば、良い写真が撮れるわけではない」ことも知ってしまっているので、へんな幻想も持たないんですよね・・・。
足るを知る。
じゃあ、どのあたりで「十分だな」っておもったのでしょうか。
私の場合、もともとカメラを購入したキッカケの一つにワンコを撮りたいというのがあったので、カメラに「動物認識AF」というのが出てきたときは「凄い!」と思いましたし、嬉しかったです。
・・・で、Canonで動物認識AFを最初に搭載したのがEOS R5・R6だったと思います。
(R5はチョット重いですが)基本、ワンコのリードを左手に、カメラを右手にパシャパシャ撮るスタイルだった私にとって、AFターゲットを瞳に合わせる手間がなくなるのはとても便利だし、「気軽に撮影する」の「気楽さ・気軽さ」がかなり向上しました。
これはこれで十分に凄かったのですが、認識AFモードにすると、全画面対象だったのでチョット使いにくかったというのも事実でした。つまり、一点やターゲットAF状態である程度被写体を絞って認識させることが出来ず、完全にカメラ任せとなるので、沢山のワンコちゃんがいる時とか鳥とかの場合、誤認からの復帰が面倒臭かったのです。
それが、ターゲット認識から認識AFを開始してくれるようになったのが、EOS R3以降でした(たぶん)。
・・・で、EOS R3は高いしデカイのですが、これと同じような動作をしてくれるのがEOS R10というカメラだったんです。
EOS R10
APS-Cセンサーのミラーレスカメラですが、このカメラが凄かった。
重量約430gで軽量、それでいて便利な認識系AF(もちろんワンコもOK!)を搭載し、且つプリ連写(RAWバーストとか、プロキャプチャーとか言われる、シャッター推す前から記録しているヤツですね)も搭載している。連写も20コマ/秒以上もでる。
そして、小型ボディにマルチコントローラーまでついており、充実の操作系を備えた素晴らしいカメラが10万円チョット(当時のボディのみの)でして、「もう、機能的にはこれで十分じゃないか」とリアルに思ったのでした。
逆に、これ以上多機能になっても、きっと使いこなせないな・・・と思ったんでしょう。コレが自分にとって「足るを知る」キッカケのカメラだと思います。
正直、お求めやすい値段以上の使いやすさと機能を満載のカメラで、動き回るあかりちゃんはもちろん、風景も鳥も撮れるカメラで、これで十分だったと思います。
Canon EOS R8
機能的に既にEOS R10で十分満足していましたが、その機能を備えたフルサイズ機があれば凄く良いなぁ~と思っていました。EOS R6MarkⅡが登場しましたが、ある程度重量もあるし、値段もまぁまぁ・・・。
そこに登場したのが、EOS R8です。
機能的にはEOS R6markⅡと結構似ている部分が多く、RAWバースト(プリ連写)やR10同様に優れた認識系AFを備えたフルサイズセンサーのカメラで、重量が461gという超軽量でした。
R10と同等の機能性で、且つ小型なフルサイズカメラ・・・最初はR10の様なマルチコントローラーも無く、ボディはRPと同等のボタンレイアウトだったこともアリ「でも値段高いよなぁ」と思っていたのですが、サイズと機能性のバランスを考えれば考えるほど、「めっちゃ良いやん!」と思うようになり、結局購入してしまったのでした。
非常に小型軽量なこともあり、RF28mm等を付けるとスナップ写真にはピッタリだし、広角レンズを付けると広大な自然を撮るのにピッタリだったりします。
結局、R5 MarkⅡのプレゼンテーションを見て、「まぁ、普段使いにはR8ぐらいが丁度イイよね」と再認識することとなりました。
まさに、『This is 最高に丁度イイ Camera』です。
RFマウント頑張れ!
・・・と、結局新しく発表されたEOS R5 mark2には殆ど触れない記事にありましたが、「プロ機」と明示されるR1と一緒にR5 markⅡが発表されたのはとても良い事だとは思います。
他メーカーに比べ、ちょっと発表時のインパクトと言うか派手さが無い気はしますが、ニューラルネットワークノイズリダクションやカメラ内アップスケーリングなどは(PCで後処理できることもあり、あまり関心をひいてないのだとは思われますが)実際に使ってみると結構便利な機能なのかもしれません。
ちむはどんどんしないけど、実際に使ってみるとかなり完成度の高いカメラで、実際に使用する範囲でもその良さを体感できるカメラなのでは無いでしょうか、EOS R5 MarkⅡ。
最近地味な印象のあったCanonですが、2023年の出荷台数では世界首位を堅持、国内販売台数ではソニーに抜かれるものの頑張っているCanon。
これからは、スペック上だけの数値性能の向上では無くて、プロの仕事に応えられるプロ機と、我々アマチュアには新しい撮影体験を楽しませてくれるカメラをつくって、引き続き業界を盛り上げて行って欲しいものです。
EOS R10という素晴らしいカメラから、R50やR100というお求めやすいKiss級のカメラも引き続き発表・販売するCanon。あとはレンズラインナップの充実と、他社へのレンズ開発のライセンス供与をお願いしますね!!
(つづく)
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