先日、久しぶりに会社に出社して、帰りに少し寄り道してお台場に写真を撮りに行きました。
(内緒だけど)車だから、帰り道にちょっとぐらいならいいかなぁ、と。
ともあれ、「写真を撮る」為に「お台場に行く」という行為は、自分にとっては非常に稀な事です。
「八ヶ岳に旅行に行く」そのついでに「写真を撮る」ということや
「出張で大阪に行く」そのついでに「写真を撮る」という事は多々あるのですが
「写真を撮る」ために「〇〇に行く」ということは、自分にとっては稀な事(近所は別ですけど。特に昨今は近所しか出かけられないので・・・)。
滅多に近所の散歩意外に外に行くことのない日々でしたから、この日は会社に行く前から「今日は帰りに写真撮るぞ~!」と楽しみにしていました。そして、何と滅多に使わない三脚も持っていきました。「やっぱり、(仕事終わりだから)夜景撮影になるだろうから、ちゃんと撮るなら三脚もいるでしょ!」と思ったのでした。
最近の東京の日の入りは18:30ごろ。この日は到着が19時前で、まだ何とかグラデーションが残っていました。まずは手持ちでパシャっと。
どうやら今は、トライアスロン及びマラソンスイミング競技会場の準備工事の為と、コロナ感染拡大防止の為か、海浜公園には人がいない(入れない?)。
その為、DECKS Tokyo Beachにデッキに行きました。そこには、少ないながら人が居て若いカップルと、あと海外からの旅行者?っぽい人たちがいたのは驚きでした。
デッキには、カメラを持った人もチラホラ。
そして、私が「良い構図だな」と思った撮影ポイントには、既にガッチリとした三脚に、白レンズを付けた人が居られました。
本格的・・・。
『自分はマイクロフォーサーズに標準レンズ・・・。
いや、でもここで恥ずかしがっては?ダメだ。今日は自分も(あんなに立派そうなヤツじゃないけど)三脚持ってきているんだ。
三脚使って、ISOは低く保ちながら、絞りも絞ったり、色々出来る! スローシャッターもOKだし!』
そう思って、カメラである程度構図を決めた後、おもむろにカバンから三脚を取り出します。使うのは何年ぶりだろう? 少なくとも一年以上は使っていないMy三脚を取り出して、脚を展開します。
さぁ、やるぞ!
・・・と、脚を展開した三脚を設置したけど、決めた構図の高さまで三脚が届かない。
というか、そもそもデッキの手すり(柵)の高さを超えられていない。これでは、三脚にカメラを据えたら撮れるのは柵越しの景色…。
『こんなんだっけ…。こんな低いんだっけ…。』と呆気にとられました。
確かに、長い間使っていなかったMy三脚。でも、昔はこれで旅行先で奥さんとあかりちゃんと写真撮ったりしり、夜のキャンドルの写真撮ったこともあった様な…。
ともあれ、低すぎて使えない。日本の手すりは大体110cm以上(建築基準法で定められている…ハズ)。ここお台場のデッキの手すりがどれくらいかは分からないケド、110~120cmぐらいでしょう。それを超えられない。何度やっても(当然)超えられない。
諦めて、カバンにしまいました。気合を入れて持ってきた三脚。
でも、今はただのカバンの肥やし。イヤ、重石。
そして、普段どおり手持ちでプラプラ歩くスタイルに変更。気合を入れてきたのに、普段通りのお写歩撮影を始めることに。
まぁ、三脚使えなくて残念だったのですが、何時ものスタイルで歩きながら手持ちでパシャパシャ撮っていると、それはそれで楽しかったです。
シャッタースピードが1秒未満に納まるところまでISO値を下げて、後は手振れ補正任せで撮る、怪しかったらISO値を上げるかF値解放でシャッタースピードを上げてみる、そんな事を繰り返しながら写真を撮っていました。
でも、家に帰ってPCの画面で見てみると、『う~ん』
やっぱり、シャープさが無いというか、きっとブレているんでしょうね。そして、絞り開放気味なので、どうもハッとパッとした感じにならない。
上手く言えないのですが、どうもしっくりこない。もともと、こういう風景?写真が苦手なんですけど…。 あ、夜景撮影も苦手だった…。
(夜のお写歩をした時の記事。この時はフルサイズが欲しくなりました・・・)
そもそも、良い写真が撮れないのは腕の問題で、機材の問題では無いのかも知れませんが、この日は『もしあの時、ちゃんと三脚を使って撮影出来ていたら、どんな写真が撮れていたのだろう?』という思いが頭から離れませんでした。
家に帰って調べると、私の三脚はSLIKのエアリーS100というものでした。
当時の私は、『何はともあれ、機材は軽くコンパクトに!』と思って購入したんだと思います。基本、面倒くさがりの私は、『重くてデカいと結局持ち出さない。』という考えが強く、それ故に(当時は当時なりに、それなりに色々調べたうえで)予算の範囲でこれを選んだのでしょう。2017年11月に購入していました。これは、全伸高(センターポールを伸ばした状態)がほぼ1m。その代わり縮長30cm、重さは750gという軽量コンパクト。耐荷重は1.5㎏ですが、私のシステムは望遠(換算100-400)で組んでも1㎏チョットなので、これで十分と思ったのでしょう。
でも、今同じこの三脚を購入するとしても、きっと全伸高が1.5mを超えて、それでも重さが1㎏を切るL100を選ぶだろうな…。
ともあれ、手持ちの三脚では高さ1mしかセット出来ません。
これでは、一般的な手すり越しの高さにもなりません(おそらく、購入したときは旅行先で写真撮るぐらいにしか考えていなかったので、手すり越しに夜景を撮る事なんぞ想像していなったです)。
こんなことにすら気づかなかった程、三脚を使っていなかった私ですが、この日は何故か無性に三脚を買いたい衝動にかられました。
まぁ、今後も基本的にはお写歩スタイルがメインだと思うのですが、たまには三脚を使うような「写真を撮る」為に「〇〇に行く」という行動も、趣味としてあっていいだろうと思うようにもなったからかも知れません。
それで、調べると三脚にも色々あるんですね。
…で、調べるば調べるほど、スペックの意味が分かり、評判が分かり、「いや~、買うんだったら長く使える良いモノ買っちゃうか! GITZOのマウンテニアってのが評判良いなぁ~」なんて思ったりして…。で、お値段を見ると…。
まぁまぁなお値段です(でもアマゾンだったら結構安いんですね、10万円以上するかと思っていたら…約5万7000円。高いケド安い)。これで縮長62cm。
あと、調べていくと(当然ですが)重量(どっしり感)と安定性はトレードオフにあるし、脚の段数もコンパクトさと安定性のトレードオフになっていく・・・。
色々奥が深そうですね。そして、メーカーも多くて迷う迷う。
分かったことは、当然ですが、「ガッチリ安定していて、軽くて、背(伸高)が高くて、コンパクトで、使いやすくて、安い」と、希望をすべて満たすものは無い事。だから、各要素をどのレベルで妥協するかを自分で決めないとダメなんですね。
そこで、今まで三脚を使ってこなかった自分が、次に買う三脚に求めるポイントをまとめてみました。
自分が欲しい、「次の三脚」
- 全伸高が160cm以上(手すり越えはマスト。その上で身長175㎝の自分のアイレベルは確保できる。)
- 出来るだけセンターポールを伸ばさない状態の高さ(全高)が高いもの(センターポールで高さを稼ぐと、安定性に欠けるそう)
- センターポールがある場合、その使用方法が煩雑じゃないもの(アタッチメントを付けて、別途取り付ける等の方法だと面倒くさくて使わなさそう)
- 縮長は出来るだけ短く。40㎝前後だと嬉しい。
- 重量は、雲台込で2㎏以下(あんまり軽すぎると安定性が無い?)
- 耐荷重は7-8㎏以上(何でも、実際に設置するカメラの重量の3倍ぐらいの耐荷重があった方が良いとあったので…。今の自分のシステムでは1.5kgを超えることは無いのですが、将来フルサイズを追加したときでも使いたいと考えると、2.5kg×3倍ぐらいは欲しい←ムダ?)
- お値段は、雲台等すべて込で5万円前後(本当はもっと安い方が良いですが)。
…方針が固まったので、色々と三脚を見てみました。
PEAK DESIGN TRAVEL TRIPOD
- 全伸高:152.4cm
- 伸高:130.2cm
- 段数:5段
- 縮長:39.1cm
- 素材:カーボン
- 重量:1.56g(雲台含む)
- 耐荷重:9.1kg
- お値段:87,079円(2020年5月10日時点のAmazon価格)
PeakDesignらしく、とってもカッコいい三脚で、お台場からの帰り道に頭にあったのはコレ。収納性は抜群だし、何よりカッコいい。ですが、色々な方のレビューを読んでいると、「5段目の足が細くてしなることがある、チョット不安」というものが多かったです。携帯性は素晴らしいのですが、そこを重視の時は(割り切って)エアリーS100が自分にはあるなぁ、と思うと熱が冷めていきました。(やっぱり安定させるための三脚なのに、安定性に不安があるというコメントが多いのは気になります。)
LS-284CLin+LH-30 カーボン三脚
- 全伸高:190cm
- 伸高:157.5cm
- 段数:4段
- 縮長:61.3cm
- 素材:カーボン
- 重量:1.58g(雲台含む)
- 耐荷重:10kg
- お値段:52,800円+送料(2020年5月10日時点のAmazon価格)
カメラ系ブログでも最近よく見かけたLeofoto。この三脚は風景写真家・林明輝氏さんの意見を取り入れたモデルで、軽さと安定性のバランスを絶妙なことろに持ってきている気がします。且つ、センターポール無しで伸高約160と、かなり私のニーズに合っています。雲台入れても約1.6㎏は立派ですよね。難点は縮長(収納高)が61.3cmと、チョット大きいです。機内持ち込みOKなのかな?(まぁ、機内に持ち込まないケド)
何でも、質感・品質も良いらしく、デザイン的にも落ち着いていて好みです。
Manfrotto befree GT XPRO カーボンT三脚キット
- 全伸高:162cm
- 伸高:141cm
- 段数:4段
- 縮長:43cm
- 素材:カーボン
- 重量:1.76g(雲台含む)
- 耐荷重:10kg
- お値段:47,273円(2020年5月10日時点のAmazon価格)
有名なManfrottoのBe freeシリーズ。私も知っていましたが、あくまで携帯性重視で、耐荷重や高さが足りないと思っていました(ニーズを満たすにはManfrottoだと190とか055とか?)。しかし、昨年11月に、新しくGT XPROという商品が追加されていたそうで、こちらが耐荷重10㎏、全伸高162cm、それでいてbe freeらしく縮長43cmというコンパクトな収納高を実現しています。オマケに、90°コラム(センターポール)という、センターポールが横になるギミック付き。下の写真の様にセンターポールが水平に展開し、撮影の幅が広がりそうです。
色々と利点がある分、重さは1.79gと上の2点より重めです。
SLIK ライトカーボンE84
- 全伸高:172cm
- 伸高:140cm
- 段数:4段
- 縮長:55.5cm
- 素材:カーボン
- 重量:2.09g(雲台含む)
- 耐荷重:5kg
- お値段:35,455円(2020年5月10日時点のAmazon価格)
最後は、日本製のSLIK。耐荷重が他メーカーに比べて控えめに書かれている気がします。実際は15kgとかだったら、またチョットランクの違う製品なのですが、数値通りに受け取ると、特徴が無いと感じました。でもお値段は安い!ここは魅力です! でも縮長55.5cm、重量も2kg越えなので、結構なボリューム感ですね。
・・・と、色々と迷った挙句、悩むのに疲れてポチってしまいました。
さぁ、新しい三脚を手に入れて、撮影の幅は広がるのだろうか?!
楽しみです!!
「撮影の幅が広がるかどうかは、己次第ですよ。」
そうですよね、チャント使うようにします。
(つづく)