最近購入したEOS R10ですが、軽くてAFが良く効くので結構気に入っています。
購入したばかりというのもあるでしょうけど、最近はもっぱらこのカメラばかり持ち出しています。
お散歩に持って歩くのに苦にならないサイズ感なので、ついついこれを持ち出してしまいます。そして、持ち出す機会の多さは写真を撮る機会の多さに繋がります。
持ち出す機会の多さは写真を撮る機会の多さに繋がる。
この考えに基づき、初めて購入したミラーレス一眼はマイクロフォーサーズのLUMIX GM5でした。そして、その後数年間マイクロフォーサーズだけを使い続けてきました。
軽いレンズと軽いボディは旅行のお供にしても苦にならず、途中でレンズ交換をしないためカメラ2台持ちが当たり前のスタイルになってきます。
しかし、(GH系は別として)LUMIX G9が堂々の体躯と658gの重量で現れたときは、正直違和感がありました。「マイクロフォーサーズなのに、フルサイズ(当時のα7とか)ぐらいに重いなんて!」と感じ、最初は購入するつもりはありませんでした。
しかし、LUMIXのスチルフラッグシップを使ってみたいという想いもアリ、思い切って購入してみると抜群の操作性や、フルサイズの2年先を行く豊富な機能性に大満足のカメラでした。描写も今までのLUMIX機とチョット違って、非常に良い写りになっていたと感じました。
当然レンズは軽いので、カメラとレンズのトータルではまだ軽いものの、ボディが600g台半ばというのはフルサイズのミラーレスと同じような重量感。これ(LUMIX G9)を使えるんだったら、フルサイズも使えるんじゃないか?
そう思うと、だんだんフルサイズカメラへの興味が高まり、今に至る事となります。
しかしながら、フルサイズはやっぱり重い・・・。
ボディはまぁ良しとして、レンズが重いです。あとお値段も高いです。画質的には、やっぱり「良いね!」と思う事も多々ありますが、一方「気軽にお散歩に行く時に持っていく」「ワンコとお出かけ時に片手でパシャパシャ撮る」という用途には向いていません。私の場合、EOS R5とRF24-105mmの小三元標準ズームセットでも片手オペレーションはチョットしんどい・・・。
フルサイズは良いけど重い。
購入前から分かっていた事だけど、やっぱり改めてそう感じてしまう。
そんな中、EOS R10を使いだして、久しぶりに「400g台の手軽さ」を実感している次第です。
一方、EOS Rシステムの中でこれだけ軽いカメラがあれば、マイクロフォーサーズを持ち続ける意味があるのだろうか・・・なんて悩んでしまいます。
やっぱり異なるマウントのカメラを持つって、ある意味贅沢ですがある意味無駄と言うか利用頻度が低くなってしまうので、何だか勿体ない気がしていました。
ある程度 RFマウントで広角から望遠まで揃ったこともあるのと、R10という軽量なカメラがラインナップに加わったことで、益々マイクロフォーサーズの出番が無くなってしまいそう・・・。
で、いっそ整理してしまおうか、なんて思ったりもするのですが、たまに(パナ)LEICAレンズを使うとやっぱり味が有ったりして、「売るのは簡単だけど、もう一度買おうと思ったらなかなか手が出せないのでは」と思ったりすると、思い切って売ってしまう事も出来ません。
そして、今はフルサイズも使ってAPS-Cも使って…としていますが、歳を(更に)とったら最終的には「軽いカメラ」であることを優先することになりそう。そうするとマイクロフォーサーズはピッタリのシステムなんですよね…。
なんて、こんなこともR10が来るまではそんなに悩まなかったのですが、これだけ小型で操作性も良いカメラなので、マイクロフォーサーズのお株を奪ってしまいかねません。それだけに、マイクロフォーサーズを売ってしまおうかと考えたり、逆にマイクロフォーサーズの良さを再認識したり・・・。
作例写真家(っていうんですね)の伊達淳一カメラマンさんが、発売前にレビューをしているのをYou Tubeでみたのですが、25分ぐらいのところで「(EOS R7とR10は)うーん、正直OM-1殺し、かな。」と言っている場面が出てきます。当然OM-1の方が各種性能は上ですし、完成度はOM-1の方がはるかに上(と個人的には思っているの)です。
恐らく「同じサイズ感で(一部)マイクロフォーサーズのフラッグシップ機に近い性能をより安い価格で提供している」という点、可搬性や機動性の面で同じぐらいのものを提供している点から、この様なコメントが出たのかな、と感じました。
まぁ、それだけキャラが被るんですよ、EOS R10とマイクロフォーサーズ。ただ、同じ重量感で扱うとなると、R10は安価なバジェットレンズをつけている事になる一方、マイクロフォーサーズはフラッグシップ級(Canonで言うところのLレンズ?)のレンズをつけられる、という違いもあるんですよね。ますます悩ましい・・・。
マイクロフォーサーズの単焦点プライムレンズが300g台なのに対して、同じ重量だと無印レンズとなるRFマウント。防塵防滴が無いのはOKとして、モーターのもたつきと言ったらマイクロフォーサーズの安価な銘玉LUMIX G20mmを思い出させるほど。なので、重量感が同じでも「良いレンズを軽量に使える」はマイクロフォーサーズのメリットと言えそうです。
フルサイズのRPも400g台でしたが、「フルサイズ」という事以外の性能は一世代前感が満載でした(でも、ある意味それで十分だったのカモ)。APS-CもこれだけのAF性能を持ったカメラを400g台で出す現在、マイクロフォーサーズは更に「小型・軽量」をもっと追及しても良いと思うのですが、どうやら小型で求めやすいGFシリーズも、待望のGMシリーズも今後は出てこなさそうな雰囲気です。
因みに、マイクロフォーサーズで400g台と言えば、EM-5系(今度のOM-5?)とLUMIX GX7系ですが、これがR10を遥かに超える高性能で、且つ400g前半で出て来たら面白そうです。そうなると、レンズを含めた絶対的な重量で考えると、他のフォーマットではなかなか太刀打ちできないですから。まぁ、そんなカメラが出てきてしまうと、益々整理がつかなくなるのですが(笑)。
ソニーのα7RⅣの様な高画素フルサイズ機のことを考えると、マイクロフォーサーズでも1600万画素ぐらいの画素数だったらフルサイズ並みの高感度・階調性を確保できるともいえるので、OM-5もしくはGX7シリーズの後継機が400g前半、防塵防滴、積層型センサー、画素数控えめでもフルサイズ並みのセンサー性能で出てきちゃったりしたら、益々悩みが増えるかも。
EOS RPが400g台で出てきたときも色々考えさせられましたが、安い・小さい・AF性能高いと3拍子揃った?EOS R10の登場はまたまた色々考えさせられました。
(つづく)
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