この週末、久しぶりに家族で旅行に出かけました。
あかりちゃんの誕生日祝いも兼ねて、あかりちゃんを大好きなドッグランで走らせる『犬宿の旅』ですが、それは同時に滅多にない写真撮影の旅でもあります。
そんな、超久々の旅行に持って出かけた機材を、(やっぱり久しぶりの旅行で嬉しかったのか)珍しく全部を使って撮影しました。
あくまで家族旅行なので、普通そんなに沢山カメラを持って出かけないと思いますが、最近それぞれ使う機会も少なかったし、近所の風景以外を撮影する機会も滅多になかったので、ついつい全部のカメラを持ちだしてしまいました…。
持って行った機材
- LUMIX GM5 + LEICA 12mm/F1.4
- LUMIX G9 + LEICA 50-200mm/F2.8-4.0
- LUMIX GX7 MK3 + LAOWA 7.5mm/F2
- LUMIX GM1S + LUMIX G20mm/F1.7
- EOS RP + RF24-105mm/F4
- EF50mm/F1.8 + マウントアダプター
- LUMIX テレコンバーター×2.0
レンズはこれ以外にもお家にありますが、カメラ本体はすべて持っていきました。
所謂「現在保有するカメラ」すべてという事になります。
同時期に複数のカメラを利用する事で、それぞれの特徴を感じたので、旅行中に「現時点でどう感じたか、チョットまとめておこう」と思っていたのです。
・・・と、いざ書こうとすると、レンズとセットで使っての感想なので、所謂カメラそのものをレビューするような纏めでは無くて、本当に使用した雑感みたいな感じになりそうですが、まぁ、何時もの事と言えばいつものことなので、そんな感じで緩く使用した感想(雑感)を振り返って見ます。
我が家のカメラ達で撮った写真(サンプル)
…と、個々のカメラの感想の前に、先に写真載せてみます。
どのカメラで撮ったかわかりますでしょうか(画角で分かるかな?)
4台のカメラで撮った写真がそれぞれ1枚は最低入っています。
同じシーンを同じ画角で撮ったら、どのカメラで撮ったか分かるカモですが、こうやってシーンが異なるとなかなか判らないですね(自分でも時間が経てば分からないと思います…)。
君のそのカメラは 違いがわからない
だのになぜ 荷物を背負って
君は行くのか そんなにしてまで
君のその写真は 誰もみないかも
だのになぜ お金を払って
君は買うのか そんなにしてまで
(『若者たち』の音楽にのせてお読みください)
…では、個々のカメラの感想を書き留めておきたいと思います。
EOS RP + RF24-105F4L
我が家のフルサイズ代表(と言っても持っているのはこれ1台)。
左肩の電源スイッチはやっぱり起動にひと手間多くなる印象がありますが、それ以外の操作性は概ね良好な印象。
ただ、歳をとって?面倒くさいのか、ロクにマニュアルを読まずに試しながら使っている為、いざという時に思うような設定が出来ないのが難点です。・・・と、これは自分が原因なので、カメラの問題では無いですが。
映りは「流石フルサイズ!」と思う時と、「マイクロフォーサーズとあんまり変わらないなぁ」という時と、それぞれです。特に今回はF4通しの標準ズームレンズがついていたこともあってか、「圧倒的なボケ!」みたいな映りには(当然)なりません。明るい単焦点レンズ(35mm/F1.8とか)の時よりは、「フルサイズ感」は感じにくいカモ知れませんが、グリップ、操作性等はRPと言えども快適で「撮影している」感は大いに感じられました。
気になった点は、富士山が遠景で淡い色に包まれている状態や朝焼け・夕焼けの様な状態では、AFが上手く動作しないこと。コントラストAF(正確にはDFD技術活用のAF)のLUMIX機でも山と空の境界にAF枠を持っていけばピシッと合わせる状況でも、EOS RPのAFフレームは赤色のまま。仕方がないのでピントリングを回してMFで合わせようとすると、一瞬距離表示が出るのですが、直ぐに消えてしまう! 拡大表示はされているので「もう目で合わせてね」という事なのかもしれませんが、出来れば距離表示は出たままにしてほしかった・・・(設定で表示し続ける様に出来るのカモ知れませんが)。
なお、AFスピードそのものは結構早いので、上述のような状態以外でAFが遅くてストレスが溜まるということは無いと思います。ただ、RPってレリーズラグがある気がするんですよね、シャッター音も「カチャコン。」っていう2音節ぐらいあるノンビリした感じです。
あと、超久しぶりに三脚使ったので、折角なので出来るだけブレない様にとタイマーでシャッターを切ろうとしたら、タイマーの設定が現場で分かりませんでした…。まぁ、間違いなくタイマー設定はあるハズなので、これも自分の知識不足に起因するだけの話ですが、AFとタイマーで結構撮影中は残念な感じになりました。
ともあれ、自分がカメラの操作・機能(要は取り扱い方)にもっと詳しくなれば、もっと楽しくなるカメラかなぁ、と感じました。
後は編集耐性は高いのでしょうが、現像処理は今回していないので、特に恩恵は感じていないかなぁ(あくまで「今回」は)。
LUMIX GX7MK3 + LAOWA 7.5mm/F2
GX7には広角単焦点レンズをつけて持っていきました。
今回、標準ズームを着けたEOS RPと、この広角単焦点レンズを着けたGX7の2台が最も稼働率が高かったです。ギリギリ合計500g台のこのセットは、2台持ちをする気にさせるいいコンパクト感でした。
写る画は、ちょっとパキッとした感じなので、「空気感」みたいなのは出にくいかなぁと思いましたが、ある意味特徴があるので使いやすい。
色んな意味で、サブ機としてメインと一緒に帯同するには良いカメラだと感じました。
LUMIX G9 + LEICA 50-200mm/F2.8-4.0
今回G9には望遠ズームをつけて行ったので、使用頻度はそれほど高くなかったです。
…が、使うとやっぱり一番使いやすい=操作しやすいカメラだと再認識しました。
ホント、NikonとCanonの良いところ取りの操作性、という感じ。写る画がGX7ほどパキっとした描写じゃなく、やらかい感じで、良く言えばフルサイズっぽい「空気感」が比較的出やすいカメラだとも思いました。GX7と同じ2000万画素でもセンサー違うとこんなに違うんだなぁ、と。でもEOS RPと比べると、高感度がやっぱり苦手ですね。
その分、手振れ補正が強力なので手持ちだとその弱点も結構補えるのですが、三脚使うと関係なくなるからなぁ。そのあたり(とシステム重量)が今後EOSとの使い分けのポイントになっていきそう。
パナソニック ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ライカ DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S. H-ES50200
- 発売日: 2018/05/24
- メディア: Camera
LUMIX GM1S + LUMIX G20mm/F1.7
何故か牛乳パックと一緒に撮っているGM1Sの写真…。
コンパクトだって表現したかったのかな。今回は、LUMIX G20mmをつけていったので、兎に角軽快で、室内撮影では非常に便利でした。
でも、やっぱりファインダー無いのが弱点です、どうしてもファインダー覗きたい時、反射的に顔を近づけるのですが「あっ…」とそこでファインダーが無いのに気が付くという(笑)。良いカメラだったのに、ファインダーが無くて売ってしまったLX9を思い出しました。
性能的にはほぼ同じなのですが、やっぱりGM5とは大きな差があることを再認識しました。
LUMIX GM5 + LEICA 12mm/F1.4
私の持っているカメラで最も古いカメラ、というか初めて買ったレンズ交換式のカメラ、GM5。機能的にはGM1Sと同じですが、ファインダーがついているので、「撮っている」感じを楽しめるカメラでもあります。
また、GMシリーズは機械としての質感も高く、小型ですが安っぽさはありません。写真の写りとは関係ない部分ですが、(初めて買ったカメラと言うのもあるのでしょうケド)道具としての愛着が凄く湧いているので、恐らく手放すことは無い一台です。
レンズはLEICAの12mmをつけて行きました。今回はあまり出番がありませんでしたが、今後改めてこの組み合わせでお出かけしてみたいな、と思いました。
良いレンズなんですけど、画角が標準ズームレンズの広角側と一緒なので、ついつい持ち出す頻度が低いレンズなのです(もったいない)。持って行っても標準ズームとの使い分けが難しい。これが10mm(フルサイズ換算20mm)とかだったら、またチョット違っていたかも知れませんね。このレンズ1本とか、単焦点レンズをそれぞれに着けた2台のカメラを運用するとか、そういう使い方をしてみたいです。
その他:カメラバッグの感想
今回は、Peakdesignのカメラバッグを3つに、Loweproのトップローダーを持っていきました。
今回持って行った(カメラ)バッグたち
【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン トラベルバックパック 45L ブラック 収納可能PCサイズ:H40 × W30 × D2.5cm BTR-45-BK-1
- 発売日: 2018/12/09
- メディア: ウェア&シューズ
それぞれ、カメラを収納するのはトラベルダッフル、カメラを持ち運ぶのはエブリデイスリング、着替え等はトラベルバックパックという役割分担です。トップローダーはカメラバッグ以外とセットで使用しています。
家にはまだまだカメラバッグがあります。
…カメラバッグ沼にもハマっていると言っても間違いでは無いんでしょうね。
そんな状態ですが、新しく購入したトラベルダッフルは予想通り「カメラを収納して移動する」という点においては非常に便利でした。
Peakdesignのトラベルシリーズ用インナーボックス『カメラキューブM』に、トップローダーを入れるとピッタリ。そして、開口部がガバっとあくので、荷物の取り出し等はとても便利でした。
しかし、機材収納用バッグとしては非常に優秀ですが、その名の通り、これに機材を入れて旅行(トラベル)に出かけたいか?と言われると、個人的にはかなり微妙です。
バッグの横幅があって、肩掛けするにはチョット不便というか取り回しが楽では無く、且つ、これだけ機材を入れたら、重くて肩への負担が大きい。撮影の目的地付近までの往復だけに使うのはありですが、このバッグで旅行する気には正直なりません。
でも、車で撮影地付近まで乗り付けて、そこから機材を運ぶ、という使い方には非常に便利なので、これからの旅行では定番のアイテムになりそうです。
あと、Everyday Slingの10Lは、現地で機材を持ち運ぶ、カメラを持ってブラブラと散策するのにはピッタリだと改めて感じました。
カメラ2台と小物を入れるのにちょうどイイ感じで、今回はEOSRPとGX7MK3を入れて歩き回りました。
実際に、これ以上機材を入れるとショルダータイプ(スリングタイプ)のカメラバッグでは肩への負担がきつく、2台+αの機材を持ち歩くのであれば、リュックタイプが良いと素直に感じました。
私の持っているEveryday Slingは旧バージョンで、今はV2が出ています。
やっぱり、すべての用途にバッチリハマるカメラバッグて無いんですよね、たくさん入れば重くなるし、軽いものはちょっとしか入らないし。担ぎやすければ取り出し難く、取り出しやすければ担ぎ難く。
・・・だからカメラバッグ沼にハマるんですね。
因みに、トップローダーはあかりちゃんのワンコバッグに取り付けて使っていました(写真を撮るのを忘れていました)。
あかりちゃんがいない時は、登山用のリュックに登山用TKストラップ とエスビナーで取り付けて使っています。
まとめ
…と、こうやって振り返ると、この一年間以上カメラは殆ど買っていなかったつもりでしたが、何だかんだと新しいカメラやカメラグッズを購入していたことがわかりました。関連グッズの増加と、撮影技術の向上や良い写真の撮れ高の向上が比例しないのが悲しいところです😅
アレ、そんな事を振り返りたかったのかしら?
いやいや、今回の旅行で感じたのは、マイクロフォーサーズとフルサイズを併用して持つ意味があるなぁ、という事でした。
正直、どっちか使わなくなったらどうしよう、ってチョット思っていたんです、EOS RPを購入する前は。
やはり、フルサイズとマイクロフォーサーズ(M43)とは、EOS RPと言えどもその重量差はかなりあります。私は旅先(特に屋外)ではあまりレンズ交換しないタイプなので、旅行には最低2台は持っていくのですが、フルサイズで2台持ち歩きは、写真撮影が主目的でない限り、チョットしんどい。
だから、フルサイズメイン1台持ち、フルサイズ+M43、M43複数持ち、M43単体で超お気軽スナップ・・・と、そのシチュエーションごとに組み合わせることが出来るのは便利だなぁと思いました。
なんて言って、1年後にはフルサイズ2台持ち歩いていたりして(笑)
そして、5年後にはマイクロフォーサーズ1台でもしんどくなっていたりして(笑)
ともあれ、これ以上マウントは増やさないでおこうとは思います。
操作とか覚えられなくなっちゃうし・・・、経済的にもシンドイですよね、複数マウントは。でも、E-M5 MarkⅢとかチョットイイですよね、防塵防滴で小型軽量の選択肢って、なかなか無いし、あれってM43だからマウント追加にはならないかな?
いやいや、メーカー増やしても、操作覚えられないし…と、どんどん、纏まりのない記事になってきた。
ともあれ、色々大変な2020年ですが、徒然と写真を撮るのを楽しめればと思います。
これから季節は秋に向かっていきます。穏やかな季節になりますように。
(つづく)