はてなブログの「今週のお題」を見たら、「好きな街」とありました。
好きな街。
私は、若いころから?散歩というか街歩きが好きで、今こそメジャーな「ぶらり」系番組や、チョット違いますけど「渡辺篤史のたてもの探訪」とかも好きでした。なので、旅先でも普通の街や住宅街をブラブラするだけでも雰囲気が違って楽しいなぁ、と思いますし、建築なんかは戸建て住宅から有名建築まで見るのが好きです。
ですので、「好きな街」というお題目をみて、興味を持ちました。
そして「はて、自分の『好きな街』ってどこだろう?」と考えてみました。
街並みや風景は色々あるけれど…
『街』
要は、良いなと思った風景が記憶に残っている場所、まぁ記憶に残ってるってことは好きなのかな? そういう事になると、パッと思い出せる街が好きな街?
そういう前提で考えると、パッと出てきたのが…
でした。
こうやってリスト化して分かったのは、すべて住んでいたか仕事などで滞在していたか、いわゆる短期間でも「住んでいた」場所がピックアップされたこと。「パッと思い出せる」という基準だとこうなりました。そうやってピックアップする過程で、あまり「好きか嫌いか」というのは考えませんでした。
そして、他にも八ヶ岳(これは街では無いか)や倉敷、大山、伊香保、城崎(温泉街じゃない・・・ってこれも「街」ですもんね)、福岡など、街並みが思い浮かぶところは沢山あるのですが、それらが選に入っていない理由は、そこには日用品の買い出しをしたり、病院に行ったりとかの「日常の風景」が記憶に残っていないと、それは旅先の風景であり「街」を感じている訳では無いと思ったから、かもしれません。
街とは、その物理的構成要素から形成される空間を指すのではなく、その中で営まれる人々の活動や、そこから生まれる習慣、それらを形成する要因となった風土など、活動や空気感を含めて「街」となる。
・・・と、何だか大学時代の論文みたいなよく分からない文章になりましたが、活動している人が集まって出来た「街」だから、そこで活動してみないと「街」もわからないのではないでしょうか。
パッと無意識化にピックアップした上述の「街」の選別の基準は、こういう考えに基づいていたんだなぁ、と思いました。
そんな『「街」としての風景が記憶にある「街」』を振り返ってみました。
(好きかどうかは別にして、記憶がよみがえる)街
名護
5年ほど前、よく仕事で通った街。
正確には名護・うるま・読谷が活動エリアで、寝床にしていたのはうるま市ですけど、スーパーで日用品買ったり、役所行ったり仕事したりとウロウロしていたのが名護でした。もちろん、那覇にも行っていましたが、名護の方が良くいたし、何となく雰囲気はこっちの方がノンビリして好きでした。
覚えているのは役所近くの商店街とか、なんかいい雰囲気だったんですよね。
写真探してみましたが、いわゆる普通の日常風景は撮っていなかったです(撮っておけば良かった・・・)。ま、わざわざスーパーとか写真撮らないですよね(こうやって、ブログに書こうと当時に考えていたら撮っていたのカモですが)。
青い空、暑い日々、飲んで代行で宿に帰ってきて、仕事にって…
そんな日々を思い起こさせる街です。
シドニー
仕事で少し住んでいた街。
当時の会社の計らい?で、凄く良いところに住ませてもらっていました。
場所はロックス、オペラハウスやサーキュラーキーは徒歩圏。職場も歩いていけました。
天気も良く、人々もフレンドリーで優しく、外国人でも住みやすい。ワーホリで人気なのも納得でした。
しかし、こうやって振り返ると、生活している風景ってあまり写真撮っていないですね。住んでいる周りの街並みとかって、撮っていないんだなぁ(勿体ない)。
唯一、当時よく通った日本雑貨屋さん「壱番館」の写真がありました。帰国前に、何となく懐かしくなって写真撮ったんですよね。
この壱番館は、当時「よしみさん」という女性の方が運営されていて、近くに住んでいた私はよく遊びに行きました。いろいろ良くしてくれて、一緒に店でワイン飲んだり、お漬物食べたり、おやつ貰ったりしていたなぁ(子供)。
この店には、ワーホリの人たちがバイトに入っていて、色々なワーホリの人たちと交流が持てました。若い人、ワーホリに来れる期限ギリギリで、役者を目指していたけど違う道に進むことを決めた20代後半の人とか…みんな元気かな。
釣りに行ったり、当時の先輩(今の会社の社長ですね)の家からハーバーブリッジ歩いて帰ったりとか、別の先輩(今も同じ会社)とマウンテンバイク担いで山まで行ったりとか、カニ爪のフライ買って公園で食べたりとか、色々な思いでが街の風景と共に蘇ります。
特に海外志向がある訳では無い私ですが、この街は本当に好きだし今でも住みたいと思う街ですね。
桜新町
ここは住んでいる訳では無いのですが、生活エリア隣接というか、スーパーに買い物に良く来る街なんですよね。自由が丘と同じように、昭和を感じる賑やかさというか、オシャレなかんじだけど昭和というか、畳の上のカーペット的な時代を引きずりつつ、今も賑やかというか・・・。上手く言い表せないですけど、適度に肩の力が抜けた賑やかさが魅力の街だと思います。
写真は、やっぱりほとんど撮っていません。
Googleフォトで検索して出てきたのがコレ。
まぁ、この感じで「雰囲気好き」って言いだすと、今住んでいる場所の近くのエリアに沢山ありますね。
散歩&買い物に行く戸越銀座、西小山、洗足、寒天・あんみつ買って散歩しての池上、昔よくあかりのトリミングに行っていた二子玉川…キリがないですね。
横浜
それこそ、オーストラリアの時に一緒に働いた先輩が会社を作るのに参加して東京に来た時に最初に住んだ場所が横浜でした。何故に横浜? 奥さんが兵庫出身で何となく神戸のイメージに近いのと、シドニーの時の「港町は良い街」というイメージがあって選んだような気がします。
東京に来てしばらくは、「朝7時に家を出て、次の朝4時に帰ってくる」みたいな生活を続けていたので、兎に角忙しかった思い出が付いてまわりますが、たまの休日に山下公園や赤レンガでのイベントを楽しんでいた気がします。
ただ、今思うと生活するのに適した場所かと言われると、そういう感じでは無かったですね・・・。赤レンガにも中華街にも山下公園にも近い・・・観光・レジャーには良いのですが、「落ち着いて住む」という環境では無かったかと思います。
…で、ここまで書いていて気が付いたというか悟った?のが、「住んでいた街の、ただただひたすらに日常の風景」って、あまり写真に撮っていないものなんですね。「街」をピックアップした背景とは異なる観光的・映えそうな(と思って撮った)写真がやはり多く残っているもんですね。
ただ、今住んでいる町は結構周辺も撮っていまして、その違いは「カメラを趣味にしていたか」なのかもしれません。カメラを持って「スナップショット」を積極的にするようになったのって、今の街に引っ越してからだもんな・・・。
あと、横浜とはどんどん関係なくなってきますが、この「横浜」の写真のほとんどがガラケーで撮っていたことに驚きです。そんな時代だったんですね。
その合間に、たまにGR DIGITALⅡで撮った写真が混ざっています。まだまだスマホで写真を撮る時代になっていない時でした、横浜に住んでいたのは。
さて、そんな横浜ですが、(反対意見が絶対あると思いますが)個人的には人の雰囲気は大阪の人に似ていると思いました。それでいて、外部の人に対するWelcome度合いってのは、京都っぽいというか、あまり外部の人を受け付けないという傾向があると感じました。独特の「濱文化」があって、そのプライドというかハードルが結構高いように感じて・・・。
あと、横浜以外の方がイメージする「THE 横浜」っぽい場所ってごく一部で、同じ「横浜」でもエリアによって結構雰囲気にギャップが多いとも感じました。慣れてくると、そこが面白味でもあるんですけどね。
ロンドン
こちらも仕事でしばらく滞在していた場所。
天気で気分を左右される自分にとって、曇り空の多いロンドンは良いイメージが無い…と思っていたのですが、実際に住んでみると歴史の重みというか、積み重ねを感じる味わい深い?街で、結構好きだったと思います。
後に住んだオーストラリアと違って、(特に仕事で行くには)英語が喋れないと色々ツライ場所でした。行ったばかりのころは、英語が全く喋れなかった(当時の会社は、よく英語の喋れない私を赴任させたな、と思います)のですが、「Businessでこの場所に来ているのに、そもそも言葉が喋れないなんて、どういうつもり?」って反応の国。
オーストラリアじゃ、「えっ、おまえなんて言いたいの? うんうん、うんうん、こういう事?」って、聞いてやろうって感じなのに対して、イギリスは取り付く島もない。聞いてくれるのは、ニューススタンドの兄ちゃんとかクリーニング屋のおじさんとか、移民の方々ばっかりでした。クリーニング屋のおじちゃんが、「〇〇、またなっ」ってお店を出るときに名前を呼んで挨拶してくれた時には嬉しくてか涙が出たっけ・・・。
そんな、ちょっと取っつきにくい感じの街ですが、住んでいると何か懐の深さを感じる、不思議な街でした。ここにいると、「今は長い時間の流れの中の通過点の一つ」という気分になったものでした。
住んでいたのは、日本人に人気の西側では無く、東側のもと造船場があった「ドックランド」。海外の賃貸借契約って、日本でいうところの定期借家契約が殆どで、契約期間中に任意に解約が出来ません。その為、当時の上司が借りていたドックランドのアパートを私が引き継ぐことになりました。
再開発エリアで、シティの本社とかもあって賑やかである反面、開発していないところはまだまだ昔の面影のあるエリアでした。そのアパートに住んでいた上司が「(駅に行くのには)教えたルートを通るように。違う道から行ったら、突然撃たれたりするかもしれないからね!」なんて言われて、「またまた、驚かそうと思ってw」みたいに思ってたら、翌日本当に(通ったらダメよ、と言われた道の前に)警察の黄色いテープが貼られて、「殺人がありました」って貼紙していてびっくりしました…。
最寄り駅は、カナリーワーフ。よく遅れていたなぁ、電車。
当時の先輩から、「映画観に行ったら英語の勉強になるよ」と言われて映画館行ったり、喋れないのに定期券買いに行ったり、懐かしい思い出がいっぱいの場所です。
そういえば、イギリスに居たときに蚤の市に行ったのですが、そこでなななんと宮沢りえさんを見たんですよ。
当時の先輩と二人で歩いていて、突然何かを感じました。そして、二人で顔を見合わせました。
「今、何かあったよね?!」。まるでニュータイプが相手を察知するかの如く、何かを感じた先輩と私。振り返ってみると、そこには何と宮沢りえさんが! それも、男性と歩いているではありませんか!
日本でも(池乃めだか師匠は見たことありましたが)芸能人を街中で見たことのなかった私、ついテンションあがって、写真を撮ってしまいました。それを、当時の彼女(今の奥さん)に写真を送って、興奮気味に「宮沢りえが男といるところの写真撮ってん! これ、フライデーとかに売れるんちゃう? 売ったら幾らぐらいになるのかな?」と言ったら、「絶対にそんな事したらアカンで、人の秘密を売ったりしたら罰が当たるで」と言われて、泣く泣く?お蔵入りしてしまいました。
ここにも掲載しませんが、こんな街の風景の中に宮沢りえさんがいたんですよね・・・。
確か、宮沢りえさんが当時お付き合いしていた男性は、セレクトショップか輸入雑貨店か何かをしている人だったんですよね…。ちなみに、この蚤の市で2~3ポンドぐらいで買った革製のコインケースが、日本のお店で1500~2000円以上で良く売られているのを見ました。輸入雑貨ってこんな感じなんだぁ、と思ったものでした。
あと、住んでいたところには大きなスーパーが二つあって、ひとつは高級なWaitrose(ウェイトローズ)と庶民派のASDA(アスダ)があったのですが、アスダでチキンを買って、家で調理しようと思ったらまだ毛が(羽が)残っていたりしてビックリしたことがありました。日本のスーパーで、いくら庶民的と言ってもこれは無いですよね…。
あと、形が不ぞろいな野菜が沢山売られていましたが、これは是非日本でもそうすればいいのに、って思いました。
なんて書きながら、やっぱりスーパーの写真とかは撮ってないもんだなぁ。
写真は記録の側面もありますが、まさにそうですね、もっと撮っておけば良かった。
曇りの多いロンドンも、天気が良くなると凄く気持ちよくて、このギャップ萌え?も街の魅力の一つだったのかもしれません。
宇治
実家のある宇治。
当然、ここで育っているので色々な情景があります。良いことも悪いことも在り過ぎて、詳細をここで書いていくとキリがない街ですね。
計画性の無い都市整備、JR・京阪の両「宇治駅」前のパッとしなさとか、イマイチポイントが沢山あります。モチロン、銭湯が多かったり、宇治川ラインがあったり周辺には車で走れる田舎道が沢山あったりと、魅力もある。いわゆる「街並み」が雰囲気を醸し出すような街ではありませんが、当然自分にとっては「風景が思い浮かぶ街」です。
今住んでいる街が、好きな街
…で、自分の記憶に残る「街」を振り返ってみましたが、その中で「好きな街」というのはやはり「今住んでいる街」という事になるのかな、と思いました。
当然、「日常の風景」が山ほど記憶に残っていますし(というか現在そこにありますし)、最も「街」を感じている場所が、今住んでいる場所だと思います。
そして、その場所から「早く引っ越したいな」とか思わない限り、そこが気にっているって事なのかな、と思いました。
ウチの周りは、特に凄く特徴があるって訳では無いので、日常生活で「うーん、この街の雰囲気が凄くオシャレ~」と日々思う事は無いので、「この街、〇〇だから好き!」という具体的かつ積極的な認識はありません。
しかしながら、今住んでいる街は昭和的な雰囲気を残しながら寂れてはいない感じで、非常に落ち着く場所で、そうやって、特に不満を持たずに日々を過ごしている街ならば、きっとそこが「好きな街」という事になるんだろうな、と。
氏神様の神社とか、近所の公園とか、街を歩いていてもホノボノするというか、ホッとするし、やっぱり好きなんでしょうね。
それは、きっと誰しも同じなのかな、と思いました。
住んでいる町には、家族が居て、生活があって、帰ってきたらホッとする家があって。そんな家を受け入れている街という器(うつわ)。
結局、今住んでいる町が、特に出ていきたいと思わない限り、自分の好きな街、なんでしょうね。
番外編
・・・で、現在住んでいる街が「好きな街」という事なのですが、じゃあ住んでみたいと思う場所が他に無いかと言われると、あるんですよね~。
今すぐ、今の街をでて引越したい!という訳では無くて、「あぁ、ここに住むのも良さそうだなぁ」と思う街。
それは、山梨県北杜市(というか八ヶ岳南麓エリア)と、兵庫県宝塚市。
北杜市(八ヶ岳南麓エリア)は、もう何度も訪れている場所で、東京との2拠点生活とかにも憧れます。白馬とかも好きなのですが、やはり今の仕事を考慮すると東京との距離感が気になるので、好きな山エリアの中だと八ヶ岳が良いなと思います。プライベートな時間に、トレッキングしたりあかりちゃんとハイキングしたり、写真撮ったり…と、想像するだけで楽しそうです。
あと、宝塚。
ここは奥さんの実家に近いのですが、有馬温泉にも近い、六甲山や猪名川町方面など自然も豊富、伊丹空港も近い(=飛行機写真も撮れる)、昆陽池公園という探鳥地もあり(=鳥撮りできる)、そして宝塚歌劇団の「大劇場」もある! 近隣で、自分の趣味を満喫できるエリアが沢山ある街だと数年前に気が付きました(宝塚歌劇は奥さんの趣味ですが)。
あと、大阪からも電車で近いんです。通勤も楽そうで、この自然環境(と温泉環境、趣味環境、etc)が手に入るのは悪くない街なのでは、と思っています。
こうやって、住む町(=好きな街)を空想してみるのも面白いですね。
雨の連休初日、何時ものPCが使えない等色々制約のあるなかで、お出かけ出来ない時間を使って久しぶりに長いブログを書いてみましたとさ。
“まとまりないけど、じゃーねー!”
(つづく)
今週のお題「好きな街」