金曜日に休みを取って、八ヶ岳に行ってきました。
本当は、金曜日は昼前頃に八ヶ岳について、色々スナップしてから一度泊まってみたかった「唐沢鉱泉」に前泊して、天狗岳に登ろうかと考えていました。
(写真は朝に撮ったものです。)
(写真は朝に撮ったものです。)
結局、休みをとった金曜日は仕事に追われてお昼過ぎまで家で仕事。
唐沢鉱泉についたのは夕方の食事前。
あぁ、なんて自分はツイてない。
・・・というのも、「天候良さそうだったら天狗岳に登ろう」と考えていたこの週の前半では、まだ積雪があまりなかったのです。しかし、「金曜日、何とか休みとれそう! 八ヶ岳周辺を散策してスナップ写真撮って、唐沢鉱泉に早めにチェックインして翌日は快晴の天狗岳を・・・♪」なんてメッチャ楽しみにしていたのですが、宿の予約をした木曜日の夜、YAMAPで天狗岳に行った人の記録をみたら結構な積雪。写真の投稿数が少なかったので全容は分からないものの、山頂は既に岩肌も見えず真っ白、コースも真っ白、登った人は完全冬山装備という状況。
既にお宿はとってしまったので、もう行くしかない。自分は本格的な冬山の道具は持っていない(軽アイゼンとチェンスパ程度)ので、これは場合によってはお散歩ぐらいしか出来ないかな・・・。
せっかく休みもとって宿もとったのに。
あぁ、やっぱりツイてない。
そんな感じで、ネガティブ全開で宿につきましたが、気持ちの良いお風呂と、美味しい夕食を食べたら、だいぶ気持ちは前向きになりました。
(お宿のWifiで、結局夜まで仕事していましたが・・・)
朝。ユックリ寝て、早速の朝ごはん。
宿の人も皆良い人で、「まぁ、唐沢鉱泉に泊まって帰るだけでも良いか」なんて思っていました。
同じ日に唐沢鉱泉に泊まって人も同じような状況の様で「いやぁ、今日山登られます? 今日はどうされますか?」って聞かれました。「西の方から展望台まで行って引き返そうかな、どうしようかなぁって考えているんです。」
確かに、昨晩も雪が降っていたので迷います。
そんな中、おかみさん?に「いやぁ、昨日の夜も雪が降ったみたいですよね。自分はチェーン(スパイク)と軽アイゼンだけですから、今日は八方台まで散歩して帰ろうかな・・・」なんて言っていると、「まぁ、でもまだ雪も柔らかいからねぇ」と。
装備も技量も十人十色(?)。
お宿の人は「大丈夫」とも「ダメ」とも言えないはず。
その上での、あのコメント。
よし、反時計回りで第1・第2展望台ぐらいまで行って、状況をみて難しそうであれば引き帰そう。そう思って出かけることに。
さぁ、朝ごはんを食べて、かなりユックリな出発。
時刻はもう9時前ぐらい、かな。すっかり明るくなっています。
空には雲も多いケド、元気を出して。
レッツスターティン!(りんごちゃん風)
登り始めると、あまり青空が見えない。
まぁ、展望のあるところまでとりあえず行ってみよう。
時折見える太陽の光に合わせて、カメラを出したパシャ。
しかし、なかなか樹林帯を抜けないので、展望のある場所までたどり着けません。
雪はたっぷりですが、幸い風は無く且つたまーに空が見える。
ここまではモーマンタイ。
で、とうとう展望が!
雲が多いけど、上出来でしょう。
雪がわさわさ。
綺麗だなぁ。
山側をみると盛大に曇っていて・・・
麓側をみると、少し雲が薄い。
八ヶ岳って、よく山の頭に雲を被っていることが多いですよね。
とは言え、晴れとは言えないケド天候は悪くない。
第2展望台を目指しました。
さぁ、ここで進むか戻るか迷ううところですが、途中ですれ違った人はチェーンスパイク。「西天狗(の山頂)まで、チェンスパで行けますか?」と聞いてみると、「うん、まだ大丈夫だよ、特に危険なところなかったよ」とのこと。
よっしゃ、そういわれてみたら行くしかないよね。
・・・無理のない範囲で。
どんどん景色は白くなっていきます。
樹林帯を抜けて・・・と思いながらなかなか抜けれない。
第2展望台に到着しました(そういえば第一は写真撮ってなかった・・・)・
晴れている景色が遠くに見える一方・・・
進行方向は真っ白。
さぁ、天狗岳への寄り付きに来ました。
しかし、雪がファサッっと岩の上に積もっていて、ルートガイドのペンキも見えないし、「こっち行っちゃダメ」ロープも見えない為、ルートが読みにくい。
そういえば黒百合ヒュッテのWEBサイトにも「冬の八ヶ岳西尾根はバリエーションルートで初心者コースではありません」って書いていたので、トレースを一生懸命探して慎重に進むことに(さっきすれ違った人は少なくとも降りてきたハズだし)。
チョット雲がはれると、きれいな景色が。
しかし、トレースも薄く、当然岩のペンキの見えない。
どうしたものやら・・・。
・・・と思っていたら、ちょうど下山している人たちが。
このトレースを辿っていこう。
雲が薄くなると、キレイな景色。ついつい写真を・・・。
そういえば、ワンコちゃんと一緒に登っている人もいてビックリ。
ワンちゃん、スッゴク凛々しかったです。
ペンキは見えないので、慎重にトレースを探しながら登っていきます。
しかし、結構急な斜面でした。
天狗岳はまだ上ったこと無いんですよね・・・。
夏なら今どんな感じなのやら。
そうやって、登っていきますと・・・
山頂に!
登頂。
しかし、生憎の空模様。
展望はほぼありませんでした。
でも、確かにチェンスパで問題ない感じ。おかみさんが言っていた「まだ雪がやらかい」ってこういう事だなぁ、と思いながら歩いて行きました。
さぁ、向かうは東天狗岳。
気持ちのよい稜線歩き・・・と言いたいところですが、まぁ真っ白で(笑)
晴れてたらメッチャ気持ちいいんでしょうねー!
天気はイマイチですが、この日はあまり風が強くなかったので、それなりに気持ちいい。
途中、一人の登山者とすれ違いました。
「東天狗の方はどうですか? チェンスパでも行けますかね?」と聞くと
「トレースもしっかりしているし、全然大丈夫ですよ。」って。
よく見ると、その人もチェーンスパイクでした。「いや、最初アイゼンはいてたんですけど、途中で壊れちゃって(苦笑)」って。
今日みたいなコンディションであれば(まだ雪が固まっていなければ)逆にチェンスパの方が行動しやすいのカモです。
バラクラバを持っていなかったので、兎に角顔が寒い・・・。
鼻水たらしながら、写真撮りながら東天狗を目指します。
兎に角パシャパシャ撮りながら歩きます。
冬山だと、分厚い手袋をはめているので、それでも操作できるカメラだったのがありがたい(これ、インナーだけでもメチャ寒いので、パシャパシャ歩きながら撮るスタイルだったら絶対に冬用の手袋はめ続けていないと無理です)。
曇り空から、一部光があたる山肌がまた綺麗・・・
パシャ。なんてやっているから全然進みません。
そして、西天狗からは、アイゼン壊れた彼と出会ってから誰ともすれ違わず・・・。
でもルートは確かにクリアーでした。
ちょっとストックを置いて、バウムクーヘンを食べることに。
再出発。
いや、寒さと気持ちよさを同時に感じながら・・・
東天狗岳に到着しました。
そして、少し雲もバラけて来た感じ。
さぁ、下山します。中山峠経由で黒百合ヒュッテを目指します。
ただただフト目に付いた風景を撮りまくりながら歩く はなたれ小僧な私。
分岐。天狗の庭には当然行かずに、大人しく中山峠を目指します。
(あ、現像した写真混じってた。基本言及なければJpeg撮って出しです。)
(あ、また現像した写真が混じっていた・・・)
ついつい、たくさんの写真を撮っていました。
やっと、黒百合ヒュッテに到着。
カフェの看板もすっかり雪化粧。
お、ベンチの日当たりがよさそう。
既に工程の半分以上は過ぎていますが、ここで唐沢鉱泉でつくってもらったお弁当を食べることにしました。だって、山頂とか寒すぎてこの弁当を広げて食べる気にはなれなかったから・・・。
ここは暖かいので、温かいお茶と共に美味しく頂きました。
凍っちゃってるかと思いましたが、大丈夫でした(ペットボトルの水は凍っていました)。照り焼き、玉子、めっちゃ美味かった!
さて、唐沢鉱泉に戻ります。
ここから唐沢鉱泉までの道のりが思ったより長かった・・・。
歩けど歩けど、樹林帯。本当はこの辺りは八ヶ岳らしく苔が綺麗な用なのですが、苔さんもすっかり雪に隠れてしまっていて、ただただ雪景色の樹林帯。
まぁまぁ、陽が傾いてきた。予想以上に時間がかかりました(写真撮りすぎたかな)。
やっと鉱泉発見! 戻ってきたー。
さて、トイレだけ借りて帰ろうかと思って唐沢鉱泉に。
「あ、結局登ってこられたんですね~、回ってきました?」
「はい、反時計回りで西(天狗岳)も東(天狗岳)も回ってこれました、楽しかったです~! あ、あの、トイレだけ借りてもいいですか?」
「あれ、お風呂入って行きませんか? どうぞどうぞ」
・・・何とも嬉しいお言葉。チェックアウトした後でも、宿泊者は温泉入れてくれるなんてなんて素敵(それもこの日は週末だから宿泊者が丁度沢山入ってくるタイミングで忙しいだろうに)。すわながの (id:sorawaaoi2016)さんのブログにもご自身と縁のある唐沢鉱泉の事が書かれていましたが、本当、いいお宿です。
さて、ありがたくお風呂に入らせてもらいました。
めっちゃ気持ちいい。かなりノンビリさせてもらいました。 (´▽`)アリガト!
色々楽しい唐沢鉱泉、名残惜しいがそろそろ行かないと。
外に出ると、丁度マジックアワーが始まっていました。
これ、見通しの良いところだったら綺麗だろうなー。
そんな風に思いながら、慣れ親しんだ八ヶ岳の山麓に向かっていきました。
いい山行でした!
(つづく)
関連情報
この日のカメラはEOS R8。
手袋していてタッチスクリーン使えないのでこの日はマルチセレクターがあればなーと凄く思いました。でも中央一点AFで、昔みたいにカメラを振ってピント合わせてから構図を作るのさ。なんか懐かしい。
山では 最近この組み合わせばかり使っていますねー。
リュックなど、その他は基本的に同じ。
もちろん、ウェアは冬用ですけどね(靴は冬山用じゃなかったから足用カイロを貼って対応しました)。あとは軽アイゼンとチェーンスパイク、冬用グローブです。
天狗岳、楽しかったです。
今度は夏にでも遊びに来ようっと。
(つづく)