4月の初旬、春の三浦漁港に訪れましたが、その際に利用した車はディーラーからお借りした「代車」でした。
三浦漁港に行った際の記事はこちらです。
新しい車に乗ってみて
代車はスバルのXVでした。
乗った車が最新モデルなのかどうかは正直分かりませんが、少なくとも「3代目」と言われる新しいプラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(SGP)」を採用している車であることは分かりました。3代目(って「J SOUL ブラザーズみたい)のXVは、2017年に販売開始されたモデル(調べてみたら、多分最近マイナーチェンジしているみたいなので、3代目のマイチェン前のモデルでした)で、大体3年目が過ぎたぐらい。
因みに、こっちが2代目。
これはこれで好きですね。コンパクトな感じがあって、好きな車でした。
良かったところ
さて、旧世代のスバル車にのっている自分が最初に感じたのは、しなやかなシャシーと進化したアイサイト。
シャシーは、剛性感を感じるもののガッチガチと言うよりは、乗り心地はしなやかな感じで、路面の凹凸も吸収しているというか往なしている感じでした。これは好みもあると思いますが、優しい感じの味付けで、さりとて長距離でも疲れない感じで良かったです。
また、アイサイトの進化っぷりも感心しました。
「全車速追従機能付クルーズコントロール」という、先行車に追従する機能があるのですが、これが自分の乗っている車よりだいぶ洗練されていました。
例えば、自分の世代のクルーズコントロールは、現在の速度より速い車速にセットすると、「早くその速度に到達しなきゃっ!」という感じで急激にスピードを上げていきますが、今回乗った車はジェントル?にスムーズに速度を上げていきます。
また、減速・停止の挙動もスムーズで、発進・停止時にギクシャクする自分の車よりかなり良くなっていました。
因みに、今でこそ一般的になったレーダーやカメラによる衝突回避の機能(衝突軽減ブレーキ)ですが、昔は本当に実用的と言うか信頼できたのはスバルとボルボぐらいと言うのが私のイメージでした。5年前ぐらいのJNCAPの予防安全性能アセスメントとかでは、まともに止まっていたのはスバル車ぐらいだったんですよね・・・。
もっとましな(マジメな)動画があったかと思うのですが、本当に高級車でも外車でも止まれない時代から、スバル車はしっかり止まっていました。まぁ、今はどのメーカーの車でもある程度止まるのでしょうが・・・。
ただ、最近の日産のCMはチョットどうかと思いますね。自動運転と言うか、手放し運転を推奨するような感じに思えてしまいます。
・・・と、話が横道にそれましたが、乗って非常に良い印象を持ちました。やっぱり、何でも日々進化してるんだな、と思いました。
“なかなか良かったね!”
ほんと、良かったね~(新型アイサイトの車欲しくなっちゃったね)。
う~ん、と思ったところ
“そんなところある?”
実は特に無いんですよね。
それよりも、代車のXVが、と言うよりは最近の車に共通の傾向として、Aピラーの角度がより鋭角になったのでは?と思いました。
Aピラーの角度
実際に三面図で比較とかした訳では無いので、あくまで感覚値ですけど、旧型よりもチョットAピラーが寝ている気がしました。でもこれってXVだけの話では無くて、最近の車の傾向として、Aピラーの角度を寝かして、且つグラスエリアを狭くして、精悍なスタイルを演出する傾向があると感じています。
スポーツカー等では空力とか効率面からこの様なスタイルは昔からあったのですが、所謂乗用車というカテゴリーでは室内空間の快適さも重要ですから、キャビンがルーミーであり、乗降しやすく、となるとAピラーの角度は立ててグラスエリアも広い、というのが一般的だったと思います。まぁ、究極それだと箱型になるので、キャビンの空間確保とスタイリッシュなデザインの両立にデザイナーさんとかは苦労されていたんでしょうね。
しかしながら、ここに変化が起こります。
個人的にはレンジローバーイヴォークの登場が、「Aピラーの角度を寝かして、且つグラスエリアを狭くして、精悍なスタイルを演出する傾向」を作り出したと思っています。
この車の初代が出たときは衝撃的でした。四駆ってジープとかランクルとか、「四角くてゴツイ」という印象だったのが、何とスタイリッシュな事か!と思ったものです。
この時のデザインが、グラスエリアを狭くして、Aピラーを思いっきり寝かせるという発想で、ある意味スクエア気味だったSUV(というか当時は四輪駆動車)のデザインでも「乗降性やルーミーさ、室内空間の広々さ、なんてものを犠牲にしても良いんだ!」と、きっとデザイナーさんも思ったんだと思います「これ、OKなんだ! 市場に受け入れられるんだ!」って。
この手法をもっとポピュラーにしたのがボルボだと思います。
ゴルフサイズの4ドアハッチ、V40(もうカタログ落ちしているんですね)は、扱いやすいサイズ感とお手頃なお値段、そして野暮ったくない?スタイリッシュなデザインで大ヒットしました。
VOLVOってもともと「空飛ぶレンガ」と言われた240ターボとか、兎に角「四角い」イメージの車作っていた会社だったんです。これが、流れるようなデザインに変わって、スタイリッシュに大変身! ・・・だったのですが、個人的には結構苦手で、乗降するとき頭をぶつける(自分がドジなだけ?)し、Aピラーが頭上に迫ってくるような圧迫感があって「乗用車でこれは無いな」と思ったものでした。
しかしながら、これが大ヒットしたんですよね。これで、「Aピラーの角度を寝かして、且つグラスエリアを狭くして、精悍なスタイルを演出する傾向」が一つのトレンドになった気がします。
・・・で、新型XVも若干その傾向があったかな、と感じました。新型フォレスターにのったときも「以前よりAピラーが寝ているかな?」と思ったので、実際にスバルでもその傾向はあるんだと思います。自分は、乗用車(日常的に乗る、道具としても使う車)はルーミーで室内空間が広いのが好みなので、この部分がチョット「う~ん・・・」と感じたのでした。
今の車を見直してみて
自分の車は、スバルのフォレスターという車です。
現行のモデルでは無く、一世代古いSJ系と呼ばれるモデルです。
あかりちゃんが家族になって、それまでに乗っていた車(NEWビートル)では不便に感じることがあったり、実家の関西に帰省する際に雪に苦労したりという経験から「雪道で走れて、荷物が詰めて、室内が広くて解放感があって、車体は大きすぎず(幅1,800mm以下)」という実用面を重視して、その上で「その気になったらそこそこ速い」という趣味の要素を少しだけ加えて検討した結果選んだ車でした。
代車で乗った新型のXVと比べると、なるほど旧プラットフォームベースだけあって、「一世代前」感があるなぁ、と(今は)思いますが、それでも「旧世代だからこそ」の良い点もあることに気が付きました。
"それはどんなところ?"
それはね・・・
比較的立ったAピラーとルーミーな室内
SJ系と言われる4代目フォレスターはデビューが2012年。なので、デザイン的なトレンドは10年ぐらい前のもの。比較的ボクシーなスタイルだと思います。
室内の仕上げ等は今の世代の方が良く、自分の車も最初は室内が安っぽく感じましたが慣れました。そして、比較的室内が広々しているのがお気に入りです。
燃費の悪いターボと無骨なハンドリング
CO2規制の関係か、低燃費の車が推奨される(というか企業として一定の規制がかかっている)為、むやみに燃費の悪いハイパワーな車はつくれないのが現状です。よって、現行フォレスターにもしばらくはターボ車がラインナップから落ちていました(最近1.8Lのターボが追加されました)。
当時のターボ車「2.0XT」には新世代BOXER直噴ターボ"DIT"エンジン(280ps)であるFA20型が搭載されています。ターボ用のCVT(リニアトロニック)は高出力に対応するためトルクコンバータやチェーンなどの部品を最適化した専用設計で、併せて専用のサスペンションチューニングが施される等、SUVというカテゴリーでふつう求めない様な要素も当時は商品として標準ラインナップされていました。
もちろん、スポーツカーでは無いので、これでブリブリ峠を飛ばすことはありませんが、やっぱり踏めば感じるターボのトルクは、その気になればそれなりに走ってくれます。今のスバルSUV系に、こういったモデルが無いのは少し残念ですが、現在の車メーカーを取り巻く種々の規制を考えれば仕方が無いですよね…。
ハンドリングも現行型と比べると洗練されていないのですが、その無骨な感じにチョット手を加えたことも相まって、好みの感じになっています。
…と言う感じで、たまには普段と違う車に乗ってみるのも色々な発見があって面白いですね。まぁ、新しい車が欲しくなるというリスクもありますが(笑)、古い?ながらも、それなりの良さがあるなと感じて、とりあえずはその想いを押させるのでした。
最近は、車にもデジタル化の波が押し寄せ、機能面ではどんどん新しくなっていくのですが、なにせ前の車が、これまた買った時点で10年前の設計の外車だったので、今のフォレスターについている便利機能で十分感動しています。
なので、まだまだしばらくは今の車に乗っていきたいと思いました。
“どの車でも、安全運転でね!”
…とうことで、久しぶりに車に関してブログなんて書いてみました。
もう「趣味は車」なんて生活では無いですけど、やっぱり色々考えたりしていると楽しいですね。
(つづく)