富士登山競走の話の続きです。)
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ここまで10.72km。
そんなことはわかっているのですが、なぜこの写真を撮ったのか今では思い出せません。キロ7分が切れなくて悔しくて? そんな性格でもないしなぁ。
 
 
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馬返しのエイドで、持って来ていたポカリスエットのペットボトルにエイドで配っているアクエリアスを足して「ポカエリアス」を作成、これを飲んで無事に「お帰りやす」。
…とは誰も言ってくれませんが、貴重な水分を補給して山道に向かいます。
 
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いざ、登山道へ。
 
 
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ここから約4キロが登山道。
坂道だらけで走った舗装路の11キロと同じぐらいの時間をかけて登山道を登ります。
 
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山が好き、自然が好きな私は歩道路よりこちらが好き。ペースも回復してきます。
 
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でも登山道での追い抜きは難しい。
道幅が狭いですから。
抜かせるのは、道幅が広くなり、コース選択ができる場所になります。この写真だと、まんなかの浸透用の岩場を避けて、右から行くか、左から行くか、そのコース選択で抜くチャンスを伺います。
 
…なんてやっていたら、富士登山で始めて足がつりました。調子にのって無理なコース選択をしていたのでしょうか、しばらく動くことができませんでした。ここで、以前に追い抜かした人達にどんどん追い抜かれる始末。かなりテンション下がります。
 
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この様に広いところは追い抜きのチャンスですが、もう足がつってそれどころではありません。
淡々と進むのみ。
 
 
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標高が上がってきました。
 
 
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登山道、きらいなコースでは無いのですが、足が思うように動かないのでかなりツライ。ひたすら流れについて行くことだけを考えて淡々と進みます。
 
 
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そうこうしていると、偽?五合目到着。
もうここがゴールじゃ無いことなんて知っているぞ! と思いながらもなんかココにくると嬉しくなる、不思議なスポット。
 
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景色が少し抜けていて、標高の高さを感じさせます。
 
 
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さぁ、既に五合目圏内。
ゴールはあと少し!
 
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あと少し!
 
 
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あと少し…って、意外と距離があるのよね。五合目、相変わらず広おすなぁ…
 
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再び登山道へ。
ここまで来ると、本当にもう少し!
時計を見ると、山頂コースに出場できる2時間20分は過ぎてしまっているが、30分は何とかきれそう。
さぁ、30分切りを目指そう!
 
 
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…と意気込んでも、この道幅。
無理な追い越しはせず、マナーを守って最後まで走り抜こう(歩き抜こう?)。
 
練習の時でもそうですが、ここは登山道、マラソン専用道では無いので、周囲に気を使って走りたいものです(皇居でも一時期問題になりましたね)。
 
 
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さぁ、見えてきたリアル?五合目。
 
 
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佐藤小屋!
 
 
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結局前のおじさんを抜かせず。
若さってなんなんだろう・・・。
 
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ともあれゴール!
2時間29分と、ギリギリ30分切りでした。
まぁ、良いんじゃないでしょうか。
 
そう思っていましたが…。
 
 
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ゴール後に広がる壮大な景色は、その思いに少し変化をもたらします。
 
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十分シンドイけど、この富士山の雰囲気をもっと味わってみたい、もう少し上まで行ってみたい、と。
 
 
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そう思うと、もう一度挑戦したいという思いが湧いてきます。
今度は、明確に2時間20分切りを目指して。
 
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基本、体力も根性も無い、非アスリート系の普通のおじさんである私がその様に想うのは、富士山の魅力故でしょうか。
この登山競争に出るまでは、山頂コースを目指そうとは思いませんでしたが、今は再挑戦できる来年が楽しみです。
 
 
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なんてことを思いながら、下山用のバスが待つ広場まで移動します。
 
 
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途中、おうまさんがいたり、
 
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自衛隊の方がエイドを開いていてくれました。ここで頂いた水がやたらと美味しかったです。
ご馳走様でした。
 
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こうして、普通のおじさんに若干の気持ちの変化を与えた富士登山競走はおわりました。
 
 
(つづく)