カメラ沼、レンズ沼、そしてカメラバッグ沼・・・
私は、本当は一つの道具を使い倒す、「相棒」と言える道具と付き合う、本当はそんな人になりたいと思っています。カメラも、お気に入りの一台を常に携帯する・・・そんなスタイルに憧れています。
しかし、実際はカメラは複数台持っていますし、レンズもしかりです(まぁ、レンズ交換式カメラだから、レンズは複数持っていても不思議ではありませんかね)。メーカーも、以前はPanasonic(LUMIX)一筋だったのですが、今やCanonボディも保有している為、正に「カメラ沼」にハマっている1人だと言えるでしょう。
「レンズ沼」は、マイクロフォーサーズのカメラについては焦点距離が同じレンズを複数持って入りと、沼っぷりを感じさせますが、流石にCanonのRFマウントではまだ沼ってはいないと思います。高いんだもの、RFレンズ。流石にポンポン買えないです。
さて、カメラバッグ沼。
スリングタイプから、ショルダーバッグ、バックパック、ダッフルバック等、色々なカメラバッグを試してきました。今数えてみたら、小さなスリングバックやトップローダーを合わせれば、何と10も保有していました! いや、トップローダーとかも併せてですけどね、ええ、何か凄い事になっているイメージですよね、10って。10かぁ…。
実は最近もカメラバッグに動きがありました。
その原因になったのは、この動画です。
このビデオでは、SHIMODA DESIGNSの創業者の方(イアン・ミラーさん)が、カメラバッグのサイドアクセスは右側(右肩側)にあるメリットを説明しています。
これが、二週間前の私を刺激しました。
ところで皆さんは、カメラバッグとか関係なく、リュックを肩から外すとき・リュックを前に持ってくるとき、どちらの肩に引っ掛けていますか?
私は、元々右肩に引っ掛けるタイプでした。これは特に考えて行っている事では無く、それぞれ無意識にやっている事だと思います。
そして、自分で初めて買ったカメラリュックは、PeakDesignのEveryday Backpackでした(2017年に購入)。これは、サイドアクセスが両方から出来たので、当然私は右肩に引っ掛けて右肩側からアクセスしていました。
自分が購入したのは20L サイズのカバンですが、これが非常に使いやすく、直ぐにPeakdesignのファンになりました。スリングタイプのバッグもトラベルバッグ(45L)もPeakdesignで揃えたほどです。
こうして、Peakdesignのカメラバッグ群は非常に気に入っていたのですが、主な活動フィールドがアウトドアになってくると、少し不満が出てきます(リュックタイプ)。
それは、やはり「背負い心地」で、野外で長時間背負ったりすると、その背負い心地は断然登山リュックに軍配が上がります。
そこで、カメラはトップローダーに入れてリュックは普通の登山リュックを使用する、というスタイルを模索する事になります。本格的にハイキングなどに行く時は、やはりこの組み合わせが断然快適でした。
トップローダーはリュックの中に入れても良いし、リュックから出して前にかけてもOKなので、便利は便利なのですが、やはり一度カバンからしまうと、カメラを出すのは手間がかかる。これが欠点でした。
つまり、PeakDesignのカメラバッグは使いやすいケド背負い心地がうーん。
登山系リュックは、背負い心地は良いけど、カメラの取り出しやすさではうーん…。
そこで、背負い心地の良さそうなカメラバッグで、且つサイドアクセスのあるリュックをさがすのですが、大体の商品は左肩側にサイドアクセスが備わっているのです。もともと右肩からリュックを「まわす」自分にとっては、これがネックで新しいカメラリュックは(PeakDesign以外は)買えませんでした。
しかし、Peakdesingのカメラバッグは(私見ですが)通勤程度では問題ないのですが、長時間のハイキングや出張では肩への負担をどうしても意識してしまう・・・。特に30Lとか45Lとか、大容量なカバンになればなるほど、このポイントは大きな問題になってきます。
そこで、「一度左側のサイドアクセスのバッグを使ってみよう!」と、思い切って買ったカメラバッグがWANDRDのPRVKE (プロヴォーク)」でした。
このカメラバッグは、背負い心地よし、収納性良し、デザイン良しで大変気に入りました。私が購入した21Lはサイズも程よく、通勤にも一泊二日の出張でも、PCとカメラを入れても比較的快適に移動が出来ました。そう、仕事や出張で使う場合ノートパソコンも加わるので、ノートPC+カメラだとかなり重くなってしまうんですよね。でも、このPRVKEは肩への負担も少なく、快適で、且つデザインも良い、容量もロールトップ部で拡張するので、仕事+ジムや出張でも、どこにでも持っていける最高のオールラウンドカメラバッグでした。
ただ、やはり私にとって「左肩側のサイドアクセス」は、チョット使いづらいなぁ、と感じていたのも正直なところです。まぁ、もともとが右肩優先の人間なのでしょうがないのですが、そこには若干違和感がありました。でも、トータルで満足していたので、もうバッグはコレだね!と納得感があり、このバックを常用していました。
しかし。
そんな時、例の動画を見たのでした。
そう、確かに左肩側からのサイドアクセスについては、私も常々このビデオの様な事を感じていました。「取り出して撮影する」という流れにおいて、以前のPeakdesignの右肩サイドアクセスには無い余計なステップがあるということを感じていましたが、このビデオを見てしまって、改めてこの事実を「意識」してしまったのです。
そういえば、昔ほど仕事の行き帰りや、出張の時に写真撮らなくなったなぁ、と。
何気ない、スナップショットを撮る回数が減ったなぁ、と。
それは、リュックへのアクセスが左肩側にあるからでは無いか、と・・・。
そうすると、今度はまた「背負い心地」という視点から「カメラの取り出しやすさ」という視点に移動してしまいまして、色々な模索を行ったのでした。
ここで、久しぶりに新しいカメラバッグ沼にハマったのですが、結局直ぐに売ったりして、現在は以下のラインナップに落ち着いています。
現在のカメラバッグ(リュック系)ラインナップ
Shimoda Designs Action X30
こちらは、主に出張やアウトドアアクティビティで利用しています。本当は普段の通勤にも使いたいぐらいなのですが、毎日の通勤電車に使うにはサイズが大きいです。これは、ロールトップに右肩側サイドアクセス、ショルダーハーネスにポケット、そして基本登山リュックスタイルで背負い心地も良いという、理想的なバックです。ただ、通勤にはデカい。旅行や出張等にはピッタリなのですが、本当に使いやすいので、20L サイズぐらいのバックをリリースしてくれないかしら・・・。
PEAKDESIGN EVERYDAY BACKPACK 20L V1
まだ新品で売っているのでしょうか? 私が2017年に初めて買ったカメラバッグ。今でも活用しています。カメラの取り出しやすさでは、リュック系では一番だと思います。現在はV2ラインにモデルチェンジしていますが、個人的にはマテリアルがV1の方が好きなんですよね(V2のブラックとか、何かチョット質感が自分には物足りなく感じました・・・)。V2は、恐らくバッグの奥行きが深くなっている様で、EOS R5とかを横に収納できそうです。更に便利にはなっていそうですが、私はまだまだV1を使いたいと思います。
因みに、余談ですがPeakdesignのカメラバッグ類は、すべて「生涯保証」がついていて、壊れても無償で直してくれます。実際には、新品に交換してくれます(たぶん、補修する為の輸送が面倒なのとコストがかかるのでしょう)。私も、Everyday Slingの10LとTravel Backpack 45Lは、無償で新品に交換してもらいました。
WANDRD PRVKE 21
ShimodaのアクションXとPeakdesignのEverydayBackpackがあって、用途的にはその中間に位置するWANDRD PRVKE 21。売っちゃおうかとも思いましたが、「サイドアクセスが左肩側」という事以外は、こちらのカメラバッグもかなりパーフェクトなバックなので、結局まだ手元に残っています。カメラはコンデジぐらいだと(私にとっては)左肩サイドアクセスでもさほど問題は無い為、仕事+運動ジム+コンデジスナップの時は、このリュックを利用しています(これで、右肩側サイドアクセスのバージョンが出たら、多分即決で買ってしまうと思います。左肩サイドアクセスが気にならない人には、かなりおススメです)。ShimodaのAction X30とEVERYDAY BACKPACK 20L の中間に位置すると書きましたが、まさにデイリーユースから一泊程度の旅行・出張まで、どちらのシーンにもピッタリで、非常に良いリュックです。
どれも秀逸なカメラバッグ達。
しかし、世の中にパーフェクトは無いのですね。
どうか、もうこれ以上深く考えて、新たなカメラバッグ探索の旅に出ませんように・・・
"アタチは、水筒が入って、うんち袋とオヤツが運べればなんでも良いんだけどね!”
(つづく)